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シネマの自由時間

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『サムライ』 思いだせ、ガキの頃を… 

今日は【古~い映画】の時間です。

こんばんは、ロッカリアです。
寒々としたアパートの一室、ベッドの上に服を着たまま横たわるジェフ(アラン・ドロン)。
籠の中の鳥の鳴き声だけが、その部屋に響き渡る。
タイトルバックが終わると、「武士道」とは、を説明したフランス語が重なる。
それも消えると、突然固定されていた画面が揺れて不安定になったかと思うと、またすぐに落ち着く……。
何だったんだろう?と思っていると、ジェフが起き出して、コートをまとい、鏡に向かって、帽子(多分ボルサリーノ)のツバを指で横一文字になぞる。
これから死地に赴く武士の儀式のようだ。
僕的にはこのシーンだけで昇天だ……。
この映画は全編、フランス人が見たサムライ像が徹底的にドロンに反映されている。
カッコ良過ぎるし、ドロンの美貌が災いして、僕がガキの頃は、男女問わず、結構批判めいた事も耳にした。

(こんな感じで↓いつも見てます)
サムライ-1
全編に流れるジャズ、降りしきる雨、決して笑う事の無い男の生き様。
あの有名なラスト・シーンは、映画史上何度も繰り返された。
この作品は、ドロンのイメージを決定的にしたばかりか、一匹狼のスタイルも確立させた。
若い人なら、『レオン』を思い浮かべると分かり易い。あの映画の100倍ニヒル(し、死語か…)な主人公が、この作品のジェフなのだ。

(僕目線で映画を見るとこんな感じ↓)
samurai--2.jpg
しかしながら、このドロンの代表的な作品も、今や廃盤となり、DVDは高額取引の対象となっている。
レンタル制度が開始されてから何十年経つと思っているんだろうか?
見たい映画が見られない。
マニアしか買わない作品じゃなくて、マニアしか買えない価格設定も再考して欲しい!(←つまり、お金が無いと言っている)
この映画を見て、ガキの頃を思い出した。
こんなシブい大人になりたいと、真剣に思ったあの頃。
最近の映画に、こんな影響力を持つ作品が誕生するのだろうか?
そんな事を考えさせる映画でした。
それにしても、フランス映画には、ほんと、雨が良く似合うもんだなぁ……。

最後に、冒頭の約10分間の映像をノーカットで。この間、セリフが無いのは、オールド・ファンの間では有名です。
お暇な人は、ゆっくり見て行って下さいね。


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Tag: 名作  フィルムノワール 
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問題の『サムライ』DVDが届く 

今日は【少し変わった仕様のDVD】の時間です。

こんばんは、ロッカリアです。
このDVDの日本盤は、現在廃盤で、プレミア価格が付いている。¥12000以上もする。
そこで、韓国で発売されているクライテリオン盤を買ってみた。
そして昨日到着、急いでその実力を見極めるために、再生してみた。
勿論、日本語字幕なはないが、英語字幕は付いている。(だってクライテリオン盤だもん)
サムライ-1
映画の内容は後日ゆっくりと書くとして、取り合えず画質と音声をチェックしてみた。
ナイト・シーンの画質はかなり粗いし暗い。
これは原版によるモノなのかも知れないが、かなり粗い。
ただ、電気の付いた室内のシーンや、昼間の屋外、雨が降っているシーンも多いが、こっちの方は良好だ。記憶に残っている『サムライ』より、ノイズも少ないので、多少のリマスタリングが施されているのかも知れない。
音は少しナロウ気味だが、元がモノーラルなので仕方ない。聴いていて不快感を伴う事は無い。
明るいシーンと暗いシーンのギャップが少しあり過ぎだが、¥3000ちょっとで入手できるから、英語字幕でもいいや、と思う人で、もちろんドロン・ファンの人にはおススメできる。
でも、このDVDも、韓国国内では¥500以下だと思うと、¥3000でもボッタクリ感は多少残る。(韓国盤の音楽DVDは日本でも¥980で売っている)

先日も書いたが、とにかく欲しいDVDはやたら高額になっている。足元を見た販売には、こらからも異議を唱えて行きたい!(←とにかくお金が無いのね…)


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Tag: フィルムノワール 
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【友よ静かに死ね】ハイビジョンで見る! 

今日は【70’シネマ】の時間です。

こんばんは、ロッカリアです。
1977年の公開時に、どーしても劇場に足を運ぶ気になれなかった映画の一つ。
その理由は、ドロンのヘアー・スタイルにあった。
ロードショー誌で、初めてあのカーリー・ヘアーを写真で見た時に、強烈な違和感を覚えたからだ。
その後も、TV放映などで見る機会を逃したりしていたので、今回BSハイビジョンでやっと見る事が出来た。

『ボルサリーノ』『 ボルサリーノ2』『フリック・ストーリー』と、名コンビぶりを発揮していたジャック・ドレーの監督作とあって期待して観たが、正直なところ面白い作品に仕上がっているとは言い難く、かなり明星、いや平凡に終わっている(……)。

img019-2.jpg

第二次世界大戦終結直後のフランスで、実際に起こった事件を、シトロエン・ギャングの生活(中でもドロン)を中心に描いている。
ただ、強盗シーンは何処かコミカルで、緊迫感に欠けるが、もしそれが監督の狙いなら、全編をもっとコメディ寄りにした方が、ラストの悲しみも倍増したんじゃないかな。そう、『ボルサリーノ』のように。
今作は、ドロンの新しい一面を引き出そうと、例のカーリー・ヘアーにまでして見せたが、作品的な山場に欠けている。
ジャック・ドレーと言う人は、以前から思っていたんだけど、現代劇よりも、少しクラシカルな作品を撮りたがる人なんだよね。
ヌーベルヴァーグの台頭を経験したが、それに憧れながらもその波に乗ろうとはしなかった、丘サーファー的な人で、良い意味において、フランス映画の伝統を引き継ごうとしていたように思える。
ただ、この映画が制作された1976年以降のフランス映画界は、新しい波も消え、伝統は見失われて行き、混迷の時代へと突入する事になる。(俳優や監督、スタッフ、プロデューサーにも同じ事が言える)
少し横道に外れたので、話を戻そう。
この映画は、ニコール・カルファン(!)の魅力と、ラグタイム調の音楽に、大いに助けられている、と言っても過言じゃない。

今回はハイビジョンで見る事が出来たが、圧倒的な色の美しさには驚かされた。
逆に、アナログ放送が終了すると、レストアされない映画は、オンエアされない、と言う危惧もあるが……。
ま、良い意味でも悪い意味でも、1970年代の映画だなぁ……、と感じる作品でした。

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『冒険者たち』は僕のマイルストーンです。 

こんばんは、ロッカリアです。
今日は【大好きな映画】の時間です。

つらい時、気分が冴えない時、ひどい映画にガッカリした時。不思議に聞こえるかも知れないが、この映画を見ると、初めてこの作品に出会った中学生の頃の記憶と気持ちが蘇る。
マイルストーンとは、映画なんかでも時々見かける、道路脇に立っている石の事。
この石には、基点(起点)からの距離が刻まれてる。
この『冒険者たち』は、中学の時、初めて自分専用に買ってもらった5インチのポータブルTVで、深夜の洋画劇場で見た。
この5インチのTVは、当時の僕にとっては間違いなく宝物であり、同時に映画を通して世界の扉を開いてくれる”どこでもドア”でもあった。

男二人がレティシアに贈る無償の愛
男同士の友情、固い絆
最高に美しい嘘
夢の崩壊と冒険
永遠に心に残る音楽
青春の終わりを告げる最後のカメラ・ワーク
レティシアへの憧れ…

初めて見た感想はこんなものだった。また、映画を見て泣いたのはこの映画が初めてだった。
今でも枕を濡らした事を鮮明に憶えている……。

(クリックで拡大。左がジョアンナ・シムカスで右がドロンです…、絶対…)
img010-2.gif

あれからこの年まで35年ほどが経ち、何度もこの映画を見て来た。
以前のブログを止めて、しばらくしてから、またこの映画を見た。
さすがに、この歳になれば映画の見方は多少なりとも変わって来る。
オープニングでレティシアが金網越しに登場するが、それは籠の中の鳥のような印象に見える。
金網が途切れると、手前に車のスクラップが広がり、川を挟んだ遠くには高級マンションが立ち並ぶ。
そこにタイトルバックが現れるが、このシーンも手前の車のスクラップが現実であり、高級マンションが夢の象徴でもあるかのように見える。
だが、レティシアは、その車のスクラップの中から、部品を一つ々取り上げる、夢のかけらを拾い上げるように。
彼女は金属を使った芸術家だと言う事が後で分かるが、部品を買い集めて行くうちに、ローラン(リノ・ヴァンチュラ)と出会うが、部品を売って欲しいと言うレティシアにローランは、「俺はスクラップ屋でもないし、売る気もない」と断る。
部品が夢のかけらの象徴だとして見ると、とても意味深いシーンだ。
ローランも、実はこの部品の中からF1に搭載するエンジンを組み上げている。
レティシアとローランはこのオープニングで、すでに夢を共有している事が読み取れる。
ローランとレティシアが愛し合う事は、この時点で必然の事だったのだ。
中学時代には考えもつかなかった事だ。
この映画をこんな風にしゃべって行くと、3日ぐらいかかりそうだから、解説はこの辺で。

『冒険者たち』と言うこのタイトル。
確かにコンゴの海に財宝を求めて冒険に出るんだが、
希望--挫折--夢--そして死…と駆け巡る人生こそが冒険であり、万人に待ち受けている死がゴールだとしても、精一杯生きる姿こそが冒険者の姿なんだと僕に語りかけて来る。

たくさんの映画を見て来た事によって、色んな見方が身に付いたけど、この映画が始まって、あのテーマ曲が流れだすと、中学生の時に、一気にタイムスリップしてしまう。
この映画が 何故、僕にとってのマイルストーンなのか?
あの頃の感動、熱い思いを失っていないのか?
映画との距離は遠ざかっていないのか?
それを確認する、と言えばなんだか道具のように感じてしまうが、それを自然に行えるのが、この映画が僕にとってのマイルストーンたる所以だ。
中学生が見ても感動し、この歳になってもなお感動できるこの映画こそ、名作だと言いたい。
ただ、この映画は自分で勝手に決めたベスト10(個人的には生涯揺らぐ事が無いベスト10、と言う意味で、生涯ベスト10と名付けている)にはランクインしていない。
何故なら、この映画は僕には大切なものであり、ランクを付けるなんて事が出来ないぐらい好きだからだ。
おそらく、映画が好きな皆さんにも、一つや二つこう言った作品があるはず。
それは『燃えよドラゴン』だったり『男と女』だったり様々なんだろうなぁ、と想像すると楽しくなって来るし、それがどんな映画だろうか?と、少し聞いてみたくなってしまうのは僕だけじゃないはず。
もしお暇なら、コメントに、「この映画は絶対に譲れん!!」と言うあなたのマイルストーンを書き込んで下さいね。
フ~、久しぶりの記事アップは、体力を使うなぁ~。ではまた、お会いしましょう。
そうそう、お暇な人は、続きもどうぞ。
     ↓ ↓ ↓

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Janre: 映画

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