『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』ハマー・フィルム作品だって?
今日は涼しかった~。
こんばんは、ロッカリアです。

主人公のアーサー(ダニエル・ラドクリフ)は妻に先立たれ、幼い息子のジョセフを抱えた若手弁護士。
借金を背負い、今度の仕事で成果が得られなければクビだと言われ、ある田舎の屋敷から、遺言状の手がかりを、何でもいいから見つけて来いと言われロンドンを後にする。
現地に着いたアーサーは、村全体が異様な雰囲気の中、馬車で何とか目的の屋敷へ。
しかし、その屋敷には沼地で息子を亡くした女の幽霊が現れ、村の子供たちの命を次々と奪っている事を知る。
そこで、アーサーと彼の理解者サムと一緒に、ある計画を実行するが……。

スプラッター、ショッカー性を排除して、正統派のゴシック・ミステリー感が作品全体を包み込んでいて、この熱い季節にはピッタリだ。
お化け屋敷にでも居るような、そんな感じがじわりじわりと伝わって来る。本当に恐いよぉ。
舞台となる幽霊屋敷も、モン・サン・ミッシェルのような場所に建てられていて、満ち潮だと馬車が通れなくなるんだ。


だが、ただそれだけの映画で、ラストも一考の余地がある。
何故なら、アーサーの努力が全く報われないのが、あの後味の悪いエンディング(個人的に)へ繋がっているからだ。
アーサーは、これ以上子供たちに災いが降り注がない様に、思い切った行動に出ているのに、その行動は全く無駄に終わらせているのには理解できない。
また、昔のハマー・フィルムなら、この作品と180度違った方向性で作られたはずだが、この作品には、おどろおどろしい描写が全くと言っていいほど出て来ない。
これ、ホントにハマー・フィルムが作ったの?と思って最後まで見た時に分かった。
この映画、ゴシックを徹底的に意識して作られたが、テーマも無く、結局観る者を怖がらせるためだけに作られている。
そうか、それって、ハマー・フィルムの伝統であり、お家芸ではないか……。
この映画に理屈やテーマを求めるなんて、最初から無意味だったんだよ。
作り方が上品(?)になったから、ダマされちゃったじゃないか……。
だから、ただ怖いものが見たいと言う人には、ウケると思うよ。
それにしても、主演のダニエルくんは、メガネを外し、無精ひげを生やしてイメチェンを図ってはいるが、どうせならラブコメみたいな映画に出た方が良かったんじゃないかな。
僕には、ダニエル君の背後に、ハリーの亡霊がずっと見えていたよ……。

こんばんは、ロッカリアです。

主人公のアーサー(ダニエル・ラドクリフ)は妻に先立たれ、幼い息子のジョセフを抱えた若手弁護士。
借金を背負い、今度の仕事で成果が得られなければクビだと言われ、ある田舎の屋敷から、遺言状の手がかりを、何でもいいから見つけて来いと言われロンドンを後にする。
現地に着いたアーサーは、村全体が異様な雰囲気の中、馬車で何とか目的の屋敷へ。
しかし、その屋敷には沼地で息子を亡くした女の幽霊が現れ、村の子供たちの命を次々と奪っている事を知る。
そこで、アーサーと彼の理解者サムと一緒に、ある計画を実行するが……。

スプラッター、ショッカー性を排除して、正統派のゴシック・ミステリー感が作品全体を包み込んでいて、この熱い季節にはピッタリだ。
お化け屋敷にでも居るような、そんな感じがじわりじわりと伝わって来る。本当に恐いよぉ。
舞台となる幽霊屋敷も、モン・サン・ミッシェルのような場所に建てられていて、満ち潮だと馬車が通れなくなるんだ。


だが、ただそれだけの映画で、ラストも一考の余地がある。
何故なら、アーサーの努力が全く報われないのが、あの後味の悪いエンディング(個人的に)へ繋がっているからだ。
アーサーは、これ以上子供たちに災いが降り注がない様に、思い切った行動に出ているのに、その行動は全く無駄に終わらせているのには理解できない。
また、昔のハマー・フィルムなら、この作品と180度違った方向性で作られたはずだが、この作品には、おどろおどろしい描写が全くと言っていいほど出て来ない。
これ、ホントにハマー・フィルムが作ったの?と思って最後まで見た時に分かった。
この映画、ゴシックを徹底的に意識して作られたが、テーマも無く、結局観る者を怖がらせるためだけに作られている。
そうか、それって、ハマー・フィルムの伝統であり、お家芸ではないか……。
この映画に理屈やテーマを求めるなんて、最初から無意味だったんだよ。
作り方が上品(?)になったから、ダマされちゃったじゃないか……。
だから、ただ怖いものが見たいと言う人には、ウケると思うよ。
それにしても、主演のダニエルくんは、メガネを外し、無精ひげを生やしてイメチェンを図ってはいるが、どうせならラブコメみたいな映画に出た方が良かったんじゃないかな。
僕には、ダニエル君の背後に、ハリーの亡霊がずっと見えていたよ……。

『ファンハウス:惨劇の館』基本中の基本。
こんばんは、ロッカリアです。
大阪はとても蒸し暑い一日でした……。甲子園に応援しに行っても阪神は1点しか取らんし……。

田舎にやって来た移動カーニバルで初デートをする事になったエイミーと3人は、夜の遊園地でコースターや占いで楽しんでいたが、ファンハウスと言うお化け屋敷の前で、この中で一夜を明かそうと提案、そして中へ。
だが、階下で起こった殺人事件を目撃した事から、自分たちにも魔の手が伸びて来る……。

現在のアメリカでもある、移動式の遊園地が舞台で、簡単ながらコースターや乗り物の設備が整っている事が分かる。
冒頭は『サイコ』そのままだが、ちょっとした仕掛けがある。
エイミーの両親はTVで『フランケンシュタインの花嫁』を見ていたり、エイミーの弟の部屋は、今で言うならホラー・オタクの部屋で、精巧なフィギュアからチープなモノ、各種ポスターが揃っている。(って、親は何しとんじゃい!)
ファンハウスの入り口には、フランケンシュタインの着ぐるみが出迎えると言う徹底ぶりで、ホラー・ファンはニヤリとさせられる。
ファンハウスの建物は、ちょっと前の日本式のお化け屋敷に似ているが、建物は複雑な構造になっていて、少しだけだが迷路のようになっている。


80年代に、ホラー・マニアの友人宅で、「コレは来るでぇ~!」と言うから、レンタルビデオを一緒に観た。
当時は恐いと言うより、遊園地で働く人々や、殺人鬼が気持ち悪かったと記憶しているが、今見ると、どーって事ない。(←映画は見る年代で感じ方が違うからね)
惨劇に巻き込まれる4人の若者たちの姿は、1950年~この映画の公開当時の1980年代まで、あまり変わってない事が分かる。
夜のデート、映画館や遊園地で羽目を外す。親には「友人宅に泊まる」と嘘の電話をして、その後……。
この、昔ながらのパターンを踏まえて、面白半分でお化け屋敷に中に入って行く。
ここまでが少し長く感じる前半(約40分)だが、この後、状況は一変する。
人殺しを目撃してしまうからだ。
つまり、前半のムードを、緊張感で一気に包み込んでしまう、ホラー映画の王道とも言えるキーワードがここにある。
それは、「まずい事になった……」だ。
昔のティーン・ホラー映画は、『13日の金曜日』から引き継がれた、この「まずい事になった」と言うキーワードが必ずある。
『ラスト・サマー』でもそうだった。『スクリーム』でも見て取れる。
この、殺人鬼対ティーン・エイジャーの構図は、「まずい事」が重なるほどに、観客も殺人鬼に追い込まれて行く事になるのだ。
王道と言えば、ラストも典型的な終わり方だが、余韻があるのがいいね。
ただし、今の目で観るとテンポも悪く、殺人鬼の造形もチープに見える。
だが、低予算でこの手のホラーを作らせたら、おそらくトビー・フーパーの右に出る監督はいないだろう。
恐がらすだけじゃなく、エンターテインメント性も備わった映画だ。
ホラー映画ファンなら、押さえておきたい作品だね。
余談だが、主演のエイミー役の女優さん、冒頭のシャワー・シーンで若いのにオッパイが垂れているなぁと思っていたら、どこかで見たオッパイ…じゃなくて顔だなぁと調べてみて思い出した。
『アマデウス』でモーツァルトの奥さんだった人。(そうだったんだ!)
お、今日も遅くなっちまった、早くオフロを洗わないと、「まずい事になっちまうぜ……」
大阪はとても蒸し暑い一日でした……。甲子園に応援しに行っても阪神は1点しか取らんし……。

田舎にやって来た移動カーニバルで初デートをする事になったエイミーと3人は、夜の遊園地でコースターや占いで楽しんでいたが、ファンハウスと言うお化け屋敷の前で、この中で一夜を明かそうと提案、そして中へ。
だが、階下で起こった殺人事件を目撃した事から、自分たちにも魔の手が伸びて来る……。

現在のアメリカでもある、移動式の遊園地が舞台で、簡単ながらコースターや乗り物の設備が整っている事が分かる。
冒頭は『サイコ』そのままだが、ちょっとした仕掛けがある。
エイミーの両親はTVで『フランケンシュタインの花嫁』を見ていたり、エイミーの弟の部屋は、今で言うならホラー・オタクの部屋で、精巧なフィギュアからチープなモノ、各種ポスターが揃っている。(って、親は何しとんじゃい!)
ファンハウスの入り口には、フランケンシュタインの着ぐるみが出迎えると言う徹底ぶりで、ホラー・ファンはニヤリとさせられる。
ファンハウスの建物は、ちょっと前の日本式のお化け屋敷に似ているが、建物は複雑な構造になっていて、少しだけだが迷路のようになっている。


80年代に、ホラー・マニアの友人宅で、「コレは来るでぇ~!」と言うから、レンタルビデオを一緒に観た。
当時は恐いと言うより、遊園地で働く人々や、殺人鬼が気持ち悪かったと記憶しているが、今見ると、どーって事ない。(←映画は見る年代で感じ方が違うからね)
惨劇に巻き込まれる4人の若者たちの姿は、1950年~この映画の公開当時の1980年代まで、あまり変わってない事が分かる。
夜のデート、映画館や遊園地で羽目を外す。親には「友人宅に泊まる」と嘘の電話をして、その後……。
この、昔ながらのパターンを踏まえて、面白半分でお化け屋敷に中に入って行く。
ここまでが少し長く感じる前半(約40分)だが、この後、状況は一変する。
人殺しを目撃してしまうからだ。
つまり、前半のムードを、緊張感で一気に包み込んでしまう、ホラー映画の王道とも言えるキーワードがここにある。
それは、「まずい事になった……」だ。
昔のティーン・ホラー映画は、『13日の金曜日』から引き継がれた、この「まずい事になった」と言うキーワードが必ずある。
『ラスト・サマー』でもそうだった。『スクリーム』でも見て取れる。
この、殺人鬼対ティーン・エイジャーの構図は、「まずい事」が重なるほどに、観客も殺人鬼に追い込まれて行く事になるのだ。
王道と言えば、ラストも典型的な終わり方だが、余韻があるのがいいね。
ただし、今の目で観るとテンポも悪く、殺人鬼の造形もチープに見える。
だが、低予算でこの手のホラーを作らせたら、おそらくトビー・フーパーの右に出る監督はいないだろう。
恐がらすだけじゃなく、エンターテインメント性も備わった映画だ。
ホラー映画ファンなら、押さえておきたい作品だね。
余談だが、主演のエイミー役の女優さん、冒頭のシャワー・シーンで若いのにオッパイが垂れているなぁと思っていたら、どこかで見たオッパイ…じゃなくて顔だなぁと調べてみて思い出した。
『アマデウス』でモーツァルトの奥さんだった人。(そうだったんだ!)
お、今日も遅くなっちまった、早くオフロを洗わないと、「まずい事になっちまうぜ……」
『フランケンウィニー』本当に復活させたかったのは…
こんばんは、ロッカリアです。
相変わらずのバートン・ダーク節のホラーファンタジーで、内容も実に気色悪くて(褒め言葉)、昔のユニバーサル・モンスターたちに、愛情あふれるオマージュを捧げている。
ところが、ティム・バートン監督は、『フランケンシュタイン』や『ノートルダムのせむし男』、『ドラキュラ』『大アマゾンの半魚人』等々のモンスターを、単純に映画の中に復活させようとしたのではないのだ。
勿論、ストーリーの中心は、かわいがっていた犬のスパーキーが交通事故で死んでしまい、それを『フランケンシュタイン』の怪物を復活させた方法で蘇らせる、と言うのが狙いではある。
だが、僕が注目するのは、この人形アニメ(ストップモーション・アニメーションと言え!)の元となった、ティム・バートンの監督処女作、1982年のモノクロ・ショート・フィルム『ヴィンセント』がスタート地点と言う事を考えると、また違った面が見えてきて、更にユニークさが増すのだ。
『ヴィンセント』と言うのは、の名優ヴィンセント・プライスの事である。
彼の大ファンだったティムは、自身の映画『シザーハンズ』にもヴィンセントを出演させた。(過去にはナレーションでも参加している)

モンスターに恋していたティムだったが、モンスター以上に愛したのが俳優ヴィンセント・プライスだったのだ。
その証拠に、この作品の中に登場する科学の教師、ジクルス先生こそ、ヴィンセント・プライス(しかも声を担当したのはマーティン・ランドーである!)その人で、死んだ愛犬スパーキーを甦らせるヒントを主人公のヴィクター・フランケンシュタイン(!)に教えているのだ。
余談だが、この映画に登場しているドラキュラ伯爵の声は、ノークレジットながらクリストファー・リーと言う念の入れようだ。
ティムの頭の中は一体どうなっているのか、一度覗いてみたいと思うのは僕だけじゃないだろう。
ティムのモンスターに対する愛情と、ヴィンセントに対する愛情に、とても感動して、満足した作品でした……。
が、実は僕がティムを一番尊敬し、気に入っているのが、彼の描くイラストで、映画監督としては勿論、イラストレーターとしてもリスペクトしている。
ブルーレイの特典映像にメイキングが入っていて、彼のイラストがそこでも少し見られるが、そのイラストのスタイル、タッチこそが、彼の世界観の出発点であり、オリジナリティ溢れる映像表現に繋がっているように思う。
このイラストを彼が持ち続けている限り、これからも僕らの期待を裏切らない世界を見せてくれるに違いない。
と言う事は、僕の落書きは、僕の世界観を如実に現わしていると言う事か……。
それは、あまりにも醜い世界観ではないか……。
相変わらずのバートン・ダーク節のホラーファンタジーで、内容も実に気色悪くて(褒め言葉)、昔のユニバーサル・モンスターたちに、愛情あふれるオマージュを捧げている。
ところが、ティム・バートン監督は、『フランケンシュタイン』や『ノートルダムのせむし男』、『ドラキュラ』『大アマゾンの半魚人』等々のモンスターを、単純に映画の中に復活させようとしたのではないのだ。
勿論、ストーリーの中心は、かわいがっていた犬のスパーキーが交通事故で死んでしまい、それを『フランケンシュタイン』の怪物を復活させた方法で蘇らせる、と言うのが狙いではある。
だが、僕が注目するのは、この人形アニメ(ストップモーション・アニメーションと言え!)の元となった、ティム・バートンの監督処女作、1982年のモノクロ・ショート・フィルム『ヴィンセント』がスタート地点と言う事を考えると、また違った面が見えてきて、更にユニークさが増すのだ。
『ヴィンセント』と言うのは、の名優ヴィンセント・プライスの事である。
彼の大ファンだったティムは、自身の映画『シザーハンズ』にもヴィンセントを出演させた。(過去にはナレーションでも参加している)

モンスターに恋していたティムだったが、モンスター以上に愛したのが俳優ヴィンセント・プライスだったのだ。
その証拠に、この作品の中に登場する科学の教師、ジクルス先生こそ、ヴィンセント・プライス(しかも声を担当したのはマーティン・ランドーである!)その人で、死んだ愛犬スパーキーを甦らせるヒントを主人公のヴィクター・フランケンシュタイン(!)に教えているのだ。
余談だが、この映画に登場しているドラキュラ伯爵の声は、ノークレジットながらクリストファー・リーと言う念の入れようだ。
ティムの頭の中は一体どうなっているのか、一度覗いてみたいと思うのは僕だけじゃないだろう。
ティムのモンスターに対する愛情と、ヴィンセントに対する愛情に、とても感動して、満足した作品でした……。
が、実は僕がティムを一番尊敬し、気に入っているのが、彼の描くイラストで、映画監督としては勿論、イラストレーターとしてもリスペクトしている。
ブルーレイの特典映像にメイキングが入っていて、彼のイラストがそこでも少し見られるが、そのイラストのスタイル、タッチこそが、彼の世界観の出発点であり、オリジナリティ溢れる映像表現に繋がっているように思う。
このイラストを彼が持ち続けている限り、これからも僕らの期待を裏切らない世界を見せてくれるに違いない。
と言う事は、僕の落書きは、僕の世界観を如実に現わしていると言う事か……。
それは、あまりにも醜い世界観ではないか……。
『レガシー』ハッピーorアン・ハッピーエンド?

こんばんは、ロッカリアです。
キャサリン・ロスが大々的に主役を張って、それまでには考えられなかったオカルトと言うジャンルに挑んだ作品。
僕個人としては大いに楽しめた。
ただ、彼女に興味が無く、恐怖やショッカーを追求する人、或いはこの時代を知らない人にとっては、なんて事の無い映画なのかも知れない。
と言うのも、俳優や舞台装置に英国ロケと、結構お金をかけているのに雑な部分が多くて、大富豪の屋敷で起こる殺人や死体の処理、主人公の心の変化などの描写があまりにも観客任せで、「ええ?」と思えるシーンや、「キャサリン、そこは突っ込まなアカンで~」と思わず関西弁でこちらが突っ込みたくなるシーンが多い。
だから、初見でこの映画を観る人と、すでに見た事がある人とでは、かなり違った感想になってしまうのだ。
僕が大いに楽しめたのは、もちろん彼女のファンであったし(『卒業』『明日に向かって撃て!』の頃からずっとね)、深夜のTV洋画劇場で見た懐かしい記憶、それと、この作品が持つ独特のムードが気に入っているからだ。
しかも今回のブルーレイにはビスタ・サイズでの収録、本来の姿で見る事が出来る。

建築家の彼女が住む、ロサンゼルスの自宅に掛かって来た電話は、彼女にイギリスで仕事をして欲しいとの依頼だった。詳しい事情はイギリスに来てから説明すると言う、極めて怪しい依頼にも疑う事無く、恋人のサム・エリオット(この共演がきっかけで、結婚したんだよ)と旅行気分でイギリスへ。
ラブストーリーのような出だしで、テーマ曲もルンルンな感じの歌が流れる。
ところが、モーターサイクルで田舎道を走っていると、飛び出してきた年代物のロールスロイスと事故を起こす。
二人は軽傷で済んだが、モーターサイクルは町で修理する事になり、その間、車に乗っていた紳士の屋敷で過ごす事になる。
この屋敷を舞台として、連続殺人と不可思議な事が次々に起こるんだが、仕掛けが遅い。
途中、異変に気付いた二人は屋敷を馬で脱走するが、何だかピクニックに行く見たいにここでもルンルン。
町でロールスロイスを発見すると、運転手の目を盗んで車を奪うが、走れど走れど何故か屋敷に戻ってしまう。
う~ん、よく見る手法だなぁ…と思っていると、僕の頭のどこかで、ひょっとしたらこの映画が、この手の演出のはしりかも知れないと言う思いが過る。
所々のシーンで、結構チグハグな演出だが、監督は後に『スター・ウォーズ:ジェダイの帰還』や、サスペンスの秀作『白と黒のナイフ』を撮るリチャード・マーカンドなのだ。
何処かぎこちないなぁ…と思っていると、この映画が監督第一作なのね。(どうりで…)
深夜のTV劇場で見た時のキャサリンの美しさが今も忘れられないが、ブルーレイと言う魔物は、彼女のシワまでもハッキリと映し出す。それぐらいのパフォーマンスで蘇った今回の『レガシー』は大画面が似合う。(恐怖も倍増だ)
英国ロック・バンド、ザ・フーのロジャー・ダルトリーも出演していて、晩餐会の席で、チキンの骨が喉に詰まって悶絶死を悲惨に演じている。(あまりにも悲惨なのに、鳥の骨って……、しかもちっこい)
また、この映画を見る度に、完成度は違うけど、何故か『オーメン』と、猫が出て来るシーンで『ヘルハウス』を思い出す。
『エクソシスト』で幕を開けたオカルト・ブームだが、この作品は末期的な作品で、ここから数年後に登場する『死霊のはらわた』によって、恐怖映画は新しい道へと進んで行く事になる。
この映画のラストだが、いつもハッピーエンドなのか否かでいつも悩んでしまうが、今回久々に見ても、やっぱりそうだった。
良くも悪くも、70年代テイスト満載の、愛する映画なのだ。

『ザ・キープ』異色のホラー映画、映像を発見!
この映画を観ずして、ホラーマニアとは言わせない!
こんばんは、ロッカリアです。
マイケル・マンが監督したホラー映画だが、内容を期待してはいけない。
この映画は珍品中の珍品で、未だに原作者の怒りを買ってDVD化されていないのだ。
そう、この映画は出来不出来の問題じゃなく、ホラー映画史上でも珍しい題材を扱っていると言う事&今見ておかないと今度いつ見られるか分からない、そう、見るなら「今でしょ!」と言う事でUPします。
珍しい題材と言ったのは、舞台背景が第二次世界大戦中で、ドイツが占拠したルーマニアのトランシルヴァニアの古城で繰り広げられる。
城塞の中のドイツ兵が次々と殺される原因を調べに来たスコット・グレンが、この城に潜む魔物と対峙するが……。
ごゆっくりお楽しみください!(※コメントは吹き出しのマークをクリックして消して見てね)
こんばんは、ロッカリアです。
マイケル・マンが監督したホラー映画だが、内容を期待してはいけない。
この映画は珍品中の珍品で、未だに原作者の怒りを買ってDVD化されていないのだ。
そう、この映画は出来不出来の問題じゃなく、ホラー映画史上でも珍しい題材を扱っていると言う事&今見ておかないと今度いつ見られるか分からない、そう、見るなら「今でしょ!」と言う事でUPします。
珍しい題材と言ったのは、舞台背景が第二次世界大戦中で、ドイツが占拠したルーマニアのトランシルヴァニアの古城で繰り広げられる。
城塞の中のドイツ兵が次々と殺される原因を調べに来たスコット・グレンが、この城に潜む魔物と対峙するが……。
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