ジーン・ワイルダー、逝く…
こんばんは、ロッカリアです。
少し経ってからこの訃報を知りました。
さすがにショックです。
70年代TVの洋画劇場で、声優の広川太一郎氏の吹き替えで、僕たちを大いに笑わせてくれたコメディ役者、ジーン・ワイルダー氏が8月28日、83歳で死去されました。
本当に残念です。

広川太一郎氏は、どんな役者でも面白く吹き替えしてくれましたが、個人的には、ジーン・ワイルダーとのコンビこそが最高のパフォーマンスを見せてくれた、と思っています。
それは時を経た現在、DVDで確信することが出来ます。
あの、とぼけた表情に広川氏の声、しゃべり方がピタッと合います。
ヒンシュクをかうかも知れませんが、オリジナルより、ある意味楽しめちゃいます。
近い内に、DVDで在りし日の彼を見たいと思います。
また一つ、夜空に星が輝いています……。
少し経ってからこの訃報を知りました。
さすがにショックです。
70年代TVの洋画劇場で、声優の広川太一郎氏の吹き替えで、僕たちを大いに笑わせてくれたコメディ役者、ジーン・ワイルダー氏が8月28日、83歳で死去されました。
本当に残念です。

広川太一郎氏は、どんな役者でも面白く吹き替えしてくれましたが、個人的には、ジーン・ワイルダーとのコンビこそが最高のパフォーマンスを見せてくれた、と思っています。
それは時を経た現在、DVDで確信することが出来ます。
あの、とぼけた表情に広川氏の声、しゃべり方がピタッと合います。
ヒンシュクをかうかも知れませんが、オリジナルより、ある意味楽しめちゃいます。
近い内に、DVDで在りし日の彼を見たいと思います。
また一つ、夜空に星が輝いています……。
『ある愛の詩』の監督、アーサー・ヒラー逝く…
こんばんは、ロッカリアです。
中学の頃に見た『ある愛の詩』の中で、「愛とは決して後悔しないこと」と言うセリフを聞いた、僕はちょっとだけ大人になったような感じがした。
直感的に、このセリフは生涯を通じて大切にしなくちゃ、とも感じた。
歳を重ねると、より一層の重みと深さを感じるようにもなった。
中学の頃に恋愛映画なんて、見ること自体が恥ずかしくて、カッコ悪くて。
そんな頃に、確か「水曜ロードショー」で初めてこの映画を見た時、プロローグでライアン・オニール演じるオリバーが、「彼女の愛したもの、それはモーツァルトとバッハ、ビートルズと、そして僕だった……」と言うセリフで、一気に映画の中に引きずり込まれてしまった。
モーツァルトとバッハと、ビートルズを同じレベルで愛していると言う事に、なんだかインテリジェンスを感じたのも憶えている。
恋愛映画は苦手だったけど、この映画だけは別だった……。
直感的に、このセリフは生涯を通じて大切にしなくちゃ、とも感じた。
歳を重ねると、より一層の重みと深さを感じるようにもなった。
中学の頃に恋愛映画なんて、見ること自体が恥ずかしくて、カッコ悪くて。
そんな頃に、確か「水曜ロードショー」で初めてこの映画を見た時、プロローグでライアン・オニール演じるオリバーが、「彼女の愛したもの、それはモーツァルトとバッハ、ビートルズと、そして僕だった……」と言うセリフで、一気に映画の中に引きずり込まれてしまった。
モーツァルトとバッハと、ビートルズを同じレベルで愛していると言う事に、なんだかインテリジェンスを感じたのも憶えている。
恋愛映画は苦手だったけど、この映画だけは別だった……。
また、アーサー・ヒラー監督は、抜群のコメディ・センスも持ち合わせていた。
監督した作品にも、コメディ要素が見られる作品も少なくない。
中でも、『大陸横断超特急』は傑作だ。
主人公のジーン・ワイルダーが列車から2度3度と落ちながらも奮闘する姿はハラハラ・ドキドキ楽しめた。
92歳で自然死。
大往生でした。
映画ファンに宝物をありがとうございました。
謹んで、哀悼の意を表します……。
監督した作品にも、コメディ要素が見られる作品も少なくない。
中でも、『大陸横断超特急』は傑作だ。
主人公のジーン・ワイルダーが列車から2度3度と落ちながらも奮闘する姿はハラハラ・ドキドキ楽しめた。
92歳で自然死。
大往生でした。
映画ファンに宝物をありがとうございました。
謹んで、哀悼の意を表します……。
『ザ・ドライバー』マックィーンにはなれない…
こんばんは、ロッカリアです。
3つの要素が重なって、この映画の見方が変わってしまった。
公開当時(1978年)、頻繁にテレビで予告編を見た記憶がある。
が、劇場に観に行く事はなかった。数年後、日曜洋画劇場で観る機会に恵まれ、そのカースタントにぶっ飛んだ。
しかも、主演のライアン・オニールは、それまでのイメージと全く異なり、徹底してクールなドライバーを演じていた。
そして、ハリウッドに本格進出したイザベル・アジャーニ。
ライアンのカウボーイ同様、彼女もプレイヤーと言うニックネームだけで名前も無いのは、ブルース・ダーン演じる刑事がディテクティブと言う職業で呼ばれるのと同じ意味だ。
ウォルター・ヒル監督の無駄を省いた演出と、クールな主人公にカースタント。当時僕は完全にノックアウトされ、その頃のカー・アクション映画マイ・ランキングの中では常に上位にランクしていた。
ところが……。

それから、うん十年が過ぎ、色んな事を体験、経験、そして学んで、この映画の見方もだいぶ変わった。
監督のウォルター・ヒルは、80年代に入ると『ストリート・オブ・ファイヤー』と言う傑作を作るが、70年代は『ウォリアーズ』と言い、この映画と言い、少し暗めの作品が多いようだ。
ま、これを上回るほど暗かったのが『ドライブ』だったけど……。
この映画では、ライアン・オニールもイザベル・アジャーニも、はて?笑顔のシーンがあったっけ?と首をかしげるほど笑わない設定だったよ。
イザベルも、この映画で本格的にハリウッドに進出するものだと思っていたが、アラン・ドロン同様、ハリウッドの水が合わなかったのか、さっさとフランスへ帰っちゃったのだ。
未だに忘れられないのが(実は忘れていたのだが…)、この映画のキャッチフレーズだ。
「この映画を見終ったら、パトカーに追いかけられたくなる!」だって……。
3つの要素が重なって、この映画の見方が変わってしまった。
公開当時(1978年)、頻繁にテレビで予告編を見た記憶がある。
が、劇場に観に行く事はなかった。数年後、日曜洋画劇場で観る機会に恵まれ、そのカースタントにぶっ飛んだ。
しかも、主演のライアン・オニールは、それまでのイメージと全く異なり、徹底してクールなドライバーを演じていた。
そして、ハリウッドに本格進出したイザベル・アジャーニ。
ライアンのカウボーイ同様、彼女もプレイヤーと言うニックネームだけで名前も無いのは、ブルース・ダーン演じる刑事がディテクティブと言う職業で呼ばれるのと同じ意味だ。
ウォルター・ヒル監督の無駄を省いた演出と、クールな主人公にカースタント。当時僕は完全にノックアウトされ、その頃のカー・アクション映画マイ・ランキングの中では常に上位にランクしていた。
ところが……。

それから、うん十年が過ぎ、色んな事を体験、経験、そして学んで、この映画の見方もだいぶ変わった。
1. アクション重視の為か、今の目で観るとヘンテコなストーリーだ。ライアン・オニールの命を狙う奴がチンピラ過ぎて凄味が無いし、ブルース・ダーン演じる刑事は部下が指摘するほど捜査方法がおかしいし、チンピラよりもこっちの方がサイコ野郎である。
お金の取り引きも間抜け過ぎる。
2. 後年、この映画は元々スティーブ・マックィーンが主演する予定で話が進んでいたが、諸事情で叶わぬ夢となった事を知る。
それを聞いちゃうと、「ああ、マックィーンならここはこうなんだよなぁ…」などと邪念が脳裏を駆け巡り、ライアンの姿がかすんで見えてしまう。ライアン単体ならいいが、マックィーンと比べるとあまりにも残念過ぎる……。
3. 絵と音がひどい。
所有のDVDでの再見だが、この頃の映画はカメラの技術的な欠点で、とにかく夜間のロケは照明が当たっていない所はつぶれていて、ノイズも目立つ。
せっかくのトランザムやシボレーの爆音もハイブリッド並みの音に留まっている。
これはブルーレイでもさほど大差が無いと言うコメントがアマゾンに寄せられている。
監督のウォルター・ヒルは、80年代に入ると『ストリート・オブ・ファイヤー』と言う傑作を作るが、70年代は『ウォリアーズ』と言い、この映画と言い、少し暗めの作品が多いようだ。
ま、これを上回るほど暗かったのが『ドライブ』だったけど……。
この映画では、ライアン・オニールもイザベル・アジャーニも、はて?笑顔のシーンがあったっけ?と首をかしげるほど笑わない設定だったよ。
イザベルも、この映画で本格的にハリウッドに進出するものだと思っていたが、アラン・ドロン同様、ハリウッドの水が合わなかったのか、さっさとフランスへ帰っちゃったのだ。
未だに忘れられないのが(実は忘れていたのだが…)、この映画のキャッチフレーズだ。
「この映画を見終ったら、パトカーに追いかけられたくなる!」だって……。
『ドーベルマン・ギャング』そう言えば思い出したぞ!
こんばんは、ロッカリアです。
ツタヤが独占販売&レンタルしているこのDVD、映像方式が16:9となっている。
ふむふむ、映画らしいじゃないか。
ところがだ、スターチャンネルでオンエアされたこの作品は4:3、まるで昔のTVじゃなかい……。
ん!?そう言えば思い出したぞっ!

1970年代、スピルバーグが作ったTV用ムービーの『激突!』が、ヘタな劇場用映画より面白いと話題になって、彼はTV界から映画界に進出したのは、当時有名な話だった。
この頃スピルバーグに続けと、アメリカのTVムービー界は、スタッフ、プロデューサーはかなりの力を入れ、実際に面白いTVムービーが作られていた。
余談だが、この、CMを入れて2時間枠に納まる、映画に似た制作のTVドラマは、70年代後半の「火曜サスペンス劇場」の誕生に繋がったのだ。(2時間ドラマを週一のペースで制作、オンエアする事自体が珍しかったんだ)
脱線したが、この『ドーベルマン・ギャング』も、確かTV用ムービーとして、たぶん水曜ロードショーで紹介されたんだ。
その後、犬が訓練され銀行強盗すると言うのが話題になり、ロードショー公開されると言う、『激突!』と同じ道を歩んだんだよ。
ん?と言う事は、4:3が正規のサイズで、DVDは無理矢理上下にマスキングを掛けてるんじゃん。
実際この目で確かめて見ると、上下がかなり切れていて、人は勿論、ドーベルマンのアップシーンも頭の上部が切れている。
¥3990もするんだから、ジャケットの何処かにでも、※オリジナルは4:3です、ぐらい書いとけよ!と言いたくなるのは僕だけでしょうか……。
これってよくある話で、買った後でそう言う事実を知っちゃうと、ダマされた気分と、損した気分をダブルで味わう事になる。
映画好きな人なら、オリジナルで見たいと思うよね。
特にキューブリックなんか意図的に4:3、音声はモノラルにしてるし。(←どんな意図なのか未だに分からんが…)
ストーリーも、今の目で見ちゃうと荒唐無稽だし、何故犬を使ったのか?と言う理由には笑っちゃう。
でも、やっぱり懐かしく、愛しい70’S作品なんですよね。
あんまりひどい商品を世に出すと、ドーベルマンに噛まれるぞ!!!
ツタヤが独占販売&レンタルしているこのDVD、映像方式が16:9となっている。
ふむふむ、映画らしいじゃないか。
ところがだ、スターチャンネルでオンエアされたこの作品は4:3、まるで昔のTVじゃなかい……。
ん!?そう言えば思い出したぞっ!

1970年代、スピルバーグが作ったTV用ムービーの『激突!』が、ヘタな劇場用映画より面白いと話題になって、彼はTV界から映画界に進出したのは、当時有名な話だった。
この頃スピルバーグに続けと、アメリカのTVムービー界は、スタッフ、プロデューサーはかなりの力を入れ、実際に面白いTVムービーが作られていた。
余談だが、この、CMを入れて2時間枠に納まる、映画に似た制作のTVドラマは、70年代後半の「火曜サスペンス劇場」の誕生に繋がったのだ。(2時間ドラマを週一のペースで制作、オンエアする事自体が珍しかったんだ)
脱線したが、この『ドーベルマン・ギャング』も、確かTV用ムービーとして、たぶん水曜ロードショーで紹介されたんだ。
その後、犬が訓練され銀行強盗すると言うのが話題になり、ロードショー公開されると言う、『激突!』と同じ道を歩んだんだよ。
ん?と言う事は、4:3が正規のサイズで、DVDは無理矢理上下にマスキングを掛けてるんじゃん。
実際この目で確かめて見ると、上下がかなり切れていて、人は勿論、ドーベルマンのアップシーンも頭の上部が切れている。
¥3990もするんだから、ジャケットの何処かにでも、※オリジナルは4:3です、ぐらい書いとけよ!と言いたくなるのは僕だけでしょうか……。
これってよくある話で、買った後でそう言う事実を知っちゃうと、ダマされた気分と、損した気分をダブルで味わう事になる。
映画好きな人なら、オリジナルで見たいと思うよね。
特にキューブリックなんか意図的に4:3、音声はモノラルにしてるし。(←どんな意図なのか未だに分からんが…)
ストーリーも、今の目で見ちゃうと荒唐無稽だし、何故犬を使ったのか?と言う理由には笑っちゃう。
でも、やっぱり懐かしく、愛しい70’S作品なんですよね。
あんまりひどい商品を世に出すと、ドーベルマンに噛まれるぞ!!!
『軍用列車』 ブロンソン、プチ祭り第1弾!
アガサ・クリスティのようにはいかない……。
こんばんは、ロッカリアです。
G.W特集と言うにはあまりにもプチな企画を始めてしまいました。何故かブロンソンの映画が見たくなり、それも、あんまり人気の無い映画と言うか、マイナーな作品と言うか、DVD未開封を何とか処理しなくては……などと言う不埒な動機で見は始めたんですが、そこは昔の大スター、ブロンソンの事、存在感だけで最後まで見てしまう力技に屈して楽しんでしまいました……。
運命共同体の中に裏切り者がいる!と言うパターンは『荒鷲の要塞』に似ている。それもそのはず、原作は冒険小説家のアリステア・マクリーンだからだ。
しかも、今回は海や難攻不落の要塞などと言う第二次世界大戦の時代を遡り、西部時代が舞台と言う、異作中の異作なのだ。そして、蒸気機関車が引っ張る軍用の列車内で次々と事件が起きると言う、クリスティばりのミステリアスな雰囲気も満載されている……。
伝染病にかかった砦の仲間の救出に向かう軍用列車に、知事や保安官や牧師、そしてお尋ね者のブロンソンが加わって、人が消えたり殺されたり、兵隊たちの車両が崖から落ちたりと、アクシデントの連続なのだ……。(←妙に歯切れが悪いなぁ…)

ところが、これだけ様々な事が次から次へと起こるのだが、全く盛り上がらないのだ。
アクション・シーンとしては、列車の屋根(しかも雪が積もっている!)での戦いや、列車の爆破、インディアンとの闘いなど、結構手に汗握るシーンは有るんだが、何だろう、とてつもなく平凡な仕上がりなのだ。
おそらくは監督の力不足が原因だ。
アクション・シーンも見せ方が悪いし、ミステリー的な要素がありながらも、消化し切れていない感じがする。
エドー・ローターやベン・ジョンソン、リチャード・クレンナに、先ごろ亡くなったチャールズ・ダーニングと言うくせ者を揃えているのに、横一線の扱いでは個性も生かし切れていない。
おまけに、ジル・アイアランドと夫婦共演とくれば、学芸会の雰囲気がしてならない。
我が心の師匠、双葉十三郎先生は、「西洋シネマ大系、ぼくの採点表Ⅲ1970時代」の中で、この作品をこう締めている。
「ウェスタン鈍行殺人事件でした」と。

僕はこの映画を、『クレオパトラ:カジノ征服』(黒人女性がボンド並みの活躍をする映画、と言っても内容はイマイチ…)と『大地震』の3本立てを名画座で見ている。1976年の事だ。
実は、『大地震』の迫力(と言ってもセンサラウンド方式じゃないよ、名画座だもん)に圧倒されて、この『軍用列車』は印象が薄かった。
今回見直して、そりゃそうだな、と変に納得してしまったよ。
ちなみに、当時の入場料は¥500だったけど、パンフレットが1冊¥2~300だったので、下手すると入場料よりも高く付く事があったんだよね。
パンフレットで思い出したんだけど、確か値段が跳ね上がったのは、あの『スター・ウォーズ』の分厚いパンフからじゃなかったっけ?
ひょっとしたら、アニメの『さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち』だったかも知れないなぁ……。
この2作品、確か同年の公開だったから、忘れちゃったよ……(ボケだろ、単に…)。