【C・イーストウッドとジャズ】のおいしい関係
今日は【映画音楽、それもジャズに絞った】時間です。
こんばんは、ロッカリアです。
もう何年、いや何十年も前に、クリント・イーストウッドの初監督作品『恐怖のメロディ』を再見した時に、それまであまり気にならなかったシーンに「ん?」と思った事がある。
最後の方に出てくる、モントレー・ジャズ・フェスティバル(スイスのモントルーじゃないよ、似てるけど)が舞台となっていたからだ。10代の頃から何度となく見てきた映画でも、自分が歳を重ねて行くに連れ、見逃していたり、気にならなかった事に気が付いたりと、歳をとるのもそんなに悪くないなと、自分を慰める。
考えてみると、この『恐怖のメロディ』が面白いのにはそれなりの理由があった。
熟知した土地(後にカーメル市の市長になる)で、大好きなジャズを映画に取り込み、自分の土俵で最初から戦っていたのだから。

クリントがジャズに傾倒していると言うのを知ったのは、チャーリー・パーカーを題材にした映画『バード』の時だった。
ストーリーの中心はチャーリーの生涯、と言う事になるだろうが、作品の中心はジャズそのものだった。
「J.J」と言う雑誌を御存じだろうか?
え?女性向けのファッション雑誌だろうって? ブーッ!
正解は「ジャズ・ジャパン~Jazz Japan」と言う音楽雑誌の事で、このNo9号にこういう見出しが躍っていた。
【クリント・イーストウッドwithジャズ】

へ~、これは面白いなぁ~、と思ったので記事にしてみました。
彼の映画を、ジャズと言うキーワードで読み解いた記事は、そうはないだろう。
『恐怖のメロディ』では、実在したFM局(ただし、今は建物だけで運営はされていない)のDJで、主にジャズのレコードをかけている。この映画の時のキーワードは、電話のリクエスト曲、「ミスティ」だった。
霧の中に引きずり込まれるような悪夢的な出来事の象徴にもとれるし、原題の『PLAY MISTY FOR ME』のMEをクリント自身に置き換えて考えるのも楽しい。
クリントとジャズと言う視点で言うと、息子のカイルはベーシストとなって、父の映画のサウンド・トラックに積極的に参加しているし、クリント自身が作曲を担当している曲も意外に多い。
これには、音楽面で強力なパートナーの存在が大きく、『タイトロープ』で音楽を担当したレニー・ニーハウス無しには語れない。
ただ、この雑誌の記事によると、『バード』を除いた映画で、最もジャズを堪能できるのが、ジェリー・フィールディングが音楽を担当した『ガントレット』だと言う……。
はて?あの映画の音楽って、そんなにジャズジャズしていたっけ?
と言うわけで……(確認中…確認中…、確認中…確認中…)
なるほど、オープニングはこの手のアクションものにしては、違和感を覚えるほどのウェスト・コースト・ジャズのナンバーだ。
しかし、劇中ではこれほどジャズが強調されてはいないし、むしろ普通の映画音楽の印象が強い。
この本の解説では、サントラCDについて書かれているから、劇中で用いられたジャズは少ない、と言う事か。
また、この本に載っていたクリント主演のサントラを、オムニバスで収録した【クリント・イーストウッドの世界】と言うCD(輸入盤)を買ってみた。

フランキー・レインが歌う懐かしのTV主題歌『ローハイド』で幕を開け、『続・夕陽のガンマン』『アウトロー』『ミスティ』などがオリジナル・サウンド・トラックで聴けるほか、先に言った作曲家のレニー・ニーハウスが組曲を提供している(意図は良く分からんが…)。
ついでに言っておくと、このCDの中の『ダーティ・ハリー』には、「この銃は44マグナムと言って~自分自身に来てみろ、このパンク!」と言う有名なセリフが入っていてチョ~カッコいい。
P.S
『ガントレット』を見ていていつも思うこと。
あれだけ銃弾を浴びながら突き進むバスだが、タイヤに全くダメージが無いのは絶対おかしいよなぁ。最後の最後にパンクって、それじゃあ納得できね~ぜ!
こんばんは、ロッカリアです。
もう何年、いや何十年も前に、クリント・イーストウッドの初監督作品『恐怖のメロディ』を再見した時に、それまであまり気にならなかったシーンに「ん?」と思った事がある。
最後の方に出てくる、モントレー・ジャズ・フェスティバル(スイスのモントルーじゃないよ、似てるけど)が舞台となっていたからだ。10代の頃から何度となく見てきた映画でも、自分が歳を重ねて行くに連れ、見逃していたり、気にならなかった事に気が付いたりと、歳をとるのもそんなに悪くないなと、自分を慰める。
考えてみると、この『恐怖のメロディ』が面白いのにはそれなりの理由があった。
熟知した土地(後にカーメル市の市長になる)で、大好きなジャズを映画に取り込み、自分の土俵で最初から戦っていたのだから。

クリントがジャズに傾倒していると言うのを知ったのは、チャーリー・パーカーを題材にした映画『バード』の時だった。
ストーリーの中心はチャーリーの生涯、と言う事になるだろうが、作品の中心はジャズそのものだった。
「J.J」と言う雑誌を御存じだろうか?
え?女性向けのファッション雑誌だろうって? ブーッ!
正解は「ジャズ・ジャパン~Jazz Japan」と言う音楽雑誌の事で、このNo9号にこういう見出しが躍っていた。
【クリント・イーストウッドwithジャズ】

へ~、これは面白いなぁ~、と思ったので記事にしてみました。
彼の映画を、ジャズと言うキーワードで読み解いた記事は、そうはないだろう。
『恐怖のメロディ』では、実在したFM局(ただし、今は建物だけで運営はされていない)のDJで、主にジャズのレコードをかけている。この映画の時のキーワードは、電話のリクエスト曲、「ミスティ」だった。
霧の中に引きずり込まれるような悪夢的な出来事の象徴にもとれるし、原題の『PLAY MISTY FOR ME』のMEをクリント自身に置き換えて考えるのも楽しい。
クリントとジャズと言う視点で言うと、息子のカイルはベーシストとなって、父の映画のサウンド・トラックに積極的に参加しているし、クリント自身が作曲を担当している曲も意外に多い。
これには、音楽面で強力なパートナーの存在が大きく、『タイトロープ』で音楽を担当したレニー・ニーハウス無しには語れない。
ただ、この雑誌の記事によると、『バード』を除いた映画で、最もジャズを堪能できるのが、ジェリー・フィールディングが音楽を担当した『ガントレット』だと言う……。
はて?あの映画の音楽って、そんなにジャズジャズしていたっけ?
と言うわけで……(確認中…確認中…、確認中…確認中…)
なるほど、オープニングはこの手のアクションものにしては、違和感を覚えるほどのウェスト・コースト・ジャズのナンバーだ。
しかし、劇中ではこれほどジャズが強調されてはいないし、むしろ普通の映画音楽の印象が強い。
この本の解説では、サントラCDについて書かれているから、劇中で用いられたジャズは少ない、と言う事か。
また、この本に載っていたクリント主演のサントラを、オムニバスで収録した【クリント・イーストウッドの世界】と言うCD(輸入盤)を買ってみた。

フランキー・レインが歌う懐かしのTV主題歌『ローハイド』で幕を開け、『続・夕陽のガンマン』『アウトロー』『ミスティ』などがオリジナル・サウンド・トラックで聴けるほか、先に言った作曲家のレニー・ニーハウスが組曲を提供している(意図は良く分からんが…)。
ついでに言っておくと、このCDの中の『ダーティ・ハリー』には、「この銃は44マグナムと言って~自分自身に来てみろ、このパンク!」と言う有名なセリフが入っていてチョ~カッコいい。
P.S
『ガントレット』を見ていていつも思うこと。
あれだけ銃弾を浴びながら突き進むバスだが、タイヤに全くダメージが無いのは絶対おかしいよなぁ。最後の最後にパンクって、それじゃあ納得できね~ぜ!
| h o m e |