映画【テレフォン】が予見したテロの恐怖…。
今日は【70年代の映画】の時間です。
こんばんは、ロッカリアです。
監督、ドン・シーゲル。脚本にスターリング・シリファントとピーター・ハイアムズ。
音楽にラロ・シフリンとくれば、つまらない映画など生まれる訳がないじゃないか。
この映画が作られたのは1977年。
この頃、米ソ冷戦時代を背景にスパイ合戦が繰り広げられ、数々の面白いスパイ映画が作られたが、この作品も秀逸である。
ソ連の工作員51名に、予め薬物催眠が掛けられ、全米の主要な軍事施設の近郊に住まわせる。だが、有事の際には、その工作員たちに電話を掛け、フロストの詩の一節を告げると、催眠状態に陥り、ある計画を実行する。
その計画と言うのが、車やヘリに爆弾を積み、軍事施設や空港に突っ込む、自爆テロなのだ。
しかし、この計画はソ連のトップが代わり、無用の長物的な作戦となっていた。
ところが、急進派のダルチムスキーが、アメリカに滞在している51人のアドレス帳を盗み、一人々に電話を掛け、自爆テロを実行し始めた。
ソ連の首脳部は、この事態に危機感を抱き、KGBのボルゾフ少佐をアメリカに派遣し、ダルチムスキー暗殺を計る。
アメリカに渡った少佐は、KGBが用意した女スパイと夫婦を演じながらダルチムスキーを追い詰めて行く。
が、この女スパイ、実はCIAの二重スパイで、少佐の行動と目的を逐一CIAに報告して、挙句の果てに、少佐が任務遂行した後に、少佐暗殺を命じられていた……。

鉄の意志と信念で、ダルチムスキーを追い詰める少佐役をチャールズ・ブロンソンがいつものように硬派で演じると、女スパイをリー・レミックが艶やかでコミカルに演じ、まるで凸凹コンビのよな展開だが、話の内容は今の時代と照らし合わせるとかなり深刻だ。
70年代の映画が、結構予言めいたストーリーになってしまった、と言う事が結構あるが、この作品の内容も悪い意味で当たってしまった、と言う言い方が出来る。
元を辿れば、日本の特攻隊や人間魚雷などがモデルに考えられたんじゃないかと推測してしまうが、これが現代でも行われていると言う事実が怖い。
しかも、最近では子供たちが自爆テロを行っていると言うニュースを聞くと、怒りや悲しみを抱くのは僕だけではあるまい。
映画の中のブロンソンのようなヒーローが、現実に現れて欲しいと言う願いは、ばかばかしいかも知れないが、心のどこかで本気で思っている自分も存在する。
話を映画に戻そう。
映画自体は、アクション・シーンもふんだんに用意されているが、サスペンス色の方が強い作品と言える。
しかも、ラストは70’シネマの王道を行く、痛快なエンディングが用意されていて、思わず拍手したくなる事間違いなしだ!
I LOVE 70’CINEMA!
こんばんは、ロッカリアです。
監督、ドン・シーゲル。脚本にスターリング・シリファントとピーター・ハイアムズ。
音楽にラロ・シフリンとくれば、つまらない映画など生まれる訳がないじゃないか。
この映画が作られたのは1977年。
この頃、米ソ冷戦時代を背景にスパイ合戦が繰り広げられ、数々の面白いスパイ映画が作られたが、この作品も秀逸である。
ソ連の工作員51名に、予め薬物催眠が掛けられ、全米の主要な軍事施設の近郊に住まわせる。だが、有事の際には、その工作員たちに電話を掛け、フロストの詩の一節を告げると、催眠状態に陥り、ある計画を実行する。
その計画と言うのが、車やヘリに爆弾を積み、軍事施設や空港に突っ込む、自爆テロなのだ。
しかし、この計画はソ連のトップが代わり、無用の長物的な作戦となっていた。
ところが、急進派のダルチムスキーが、アメリカに滞在している51人のアドレス帳を盗み、一人々に電話を掛け、自爆テロを実行し始めた。
ソ連の首脳部は、この事態に危機感を抱き、KGBのボルゾフ少佐をアメリカに派遣し、ダルチムスキー暗殺を計る。
アメリカに渡った少佐は、KGBが用意した女スパイと夫婦を演じながらダルチムスキーを追い詰めて行く。
が、この女スパイ、実はCIAの二重スパイで、少佐の行動と目的を逐一CIAに報告して、挙句の果てに、少佐が任務遂行した後に、少佐暗殺を命じられていた……。

鉄の意志と信念で、ダルチムスキーを追い詰める少佐役をチャールズ・ブロンソンがいつものように硬派で演じると、女スパイをリー・レミックが艶やかでコミカルに演じ、まるで凸凹コンビのよな展開だが、話の内容は今の時代と照らし合わせるとかなり深刻だ。
70年代の映画が、結構予言めいたストーリーになってしまった、と言う事が結構あるが、この作品の内容も悪い意味で当たってしまった、と言う言い方が出来る。
元を辿れば、日本の特攻隊や人間魚雷などがモデルに考えられたんじゃないかと推測してしまうが、これが現代でも行われていると言う事実が怖い。
しかも、最近では子供たちが自爆テロを行っていると言うニュースを聞くと、怒りや悲しみを抱くのは僕だけではあるまい。
映画の中のブロンソンのようなヒーローが、現実に現れて欲しいと言う願いは、ばかばかしいかも知れないが、心のどこかで本気で思っている自分も存在する。
話を映画に戻そう。
映画自体は、アクション・シーンもふんだんに用意されているが、サスペンス色の方が強い作品と言える。
しかも、ラストは70’シネマの王道を行く、痛快なエンディングが用意されていて、思わず拍手したくなる事間違いなしだ!
I LOVE 70’CINEMA!
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