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【奇妙なホラー映画論】は、極めて正統。 

今日は【映画本】の時間です。

こんばんは、ロッカリアです。
荒木飛呂彦と言えば、「ジョジョの奇妙な冒険」「バオー来訪者」を描いた漫画家。1960年生まれなので僕と同じ歳。
一体どんなホラー論を展開してくれるのかと興味津々。
読み出すと、「うんうん、分かる!」と、その日のうちに読破しちゃったよ。

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彼の選んだ、ホラー映画ベスト20と言うのは、個人の好みだから特別反論は無い。例え『ジョーズ』が2位に入っていようと……。
何故なら、ホラー映画とは?と言うちゃんとした彼なりの定義があるからだ。
この、『ジョーズ』を例に取る。
普通なら、動物パニック、と言うジャンルに分類されるだろうこの映画も、彼はこう見る。
ただひたすら、人を怖がらすための映画である、と。
映画の中には、ホラーと言う名前を借りて、親子の絆を描いたり、社会を告発したりする作品もあるが、本当のホラー映画と言うのは、例え友情であったり、感動する実話を取り上げていたとしても、それが恐怖を盛り上げるテイストとして扱われているのであるならば良いのだ。
彼は、この「ただひたすら、人を怖がらせるためだけに作られた映画」こそが真のホラー映画だと説いている。
このブレない彼なりの定義が、偏愛的ホラー映画100選と言う形で詰め込まれているのだから、つまらんワケがない。
しかも、モダンホラーの帝王キングの作品も、『シャイニング』については映画版とTV版の双方を取り上げているし、『ミザリー』(映画)を彼の作中ではNO1に上げている。
ちなみに、僕もキング大好き人間なので、『シャイニング』についてのくだり(何故キューブリック作品に原作者がダメ出ししたのか?どうしてTV版を作らなければならなかったのか?との解釈と言うか事実)には全く異論はないが、ただ、キング原作の映画化で一番のお気に入りは『クリスティーン』なのだ。(←車好きにとって、こんな恐ろしい映画は無いだろう!)
とにかく、ホラー好きの人なら、一読する価値はあると思うよ。


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Category: 迷宮図書室

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