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『アナザープラネット』、もう一つの見方(前篇) 

今日は【サンダンス映画祭で話題になった映画】の時間です。

こんばんは、ロッカリアです。

この映画、凄い。とんでもない作品だ。
『ダークナイト』を見た時の衝撃と似ている、それぐらい面白い。
ところが、だ。
この映画、1週間前に見たんだけど、その時見た感想と、今では180度違った、不思議な作品だ。
僕はこの作家に、まんまとやられてしまったのかも知れない……。

MIT(マサチューセッツ工科大学)に17歳で合格したローダは、その夜、飲酒運転で事故を起こし、4人を死傷させてしまい、刑務所へ。
この事故の時、新しく発見された地球とよく似た青い星を見上げながら運転したいたのだが、ここがこの映画を読み解くポイントだった。

実は、今から書く記事は、1週間前にノートに走り書きしたものだ。
映画を見ると、ブログにアップする前に、必ずノートに下書きをしている。
その走り書き、つまりその時の感想はこうだった……。
Another_Earth.jpg

これはれっきとしたSFである。
驚くのは、この映画をどのブログの記事も、設定はSFだが、内容は自分が犯してしまった罪を許せない主人公の女性ローダが、いかに再生して行くかを描いた人間ドラマだ、と位置付けている事だ。
そんな記事を読んでいたので、僕も最初、そう言う眼でこの映画を見始めた。
だが、見終わった後、こう感じた。
人間ドラマがよく描けているが、やっぱりSF映画じゃないか!
ジャンルを分けているのは、どちらに比重が掛かっているのか、と言う問題じゃない。
ドラマに重点が置かれているからSFじゃない、何て言うのはナンセンスだ。(古~)
この映画は、もう一つの地球、と言う発想が無ければ成り立たないし、生まれてもいなかったはずだ。
え?だから設定はSFだと言っている、と言うのか?
それもNOだ。
何故なら、この映画には、センス・オブ・ワンダーがある。
物語が進むにつれて、徐々に大きくなるもう一つの地球で、その不思議さと美しさには目を奪われる。
そして、ラストは、昨今のアメリカ映画の定番とも言える、続編ありき、の終わり方を逆手に取った、衝撃的なラストシーンが用意されている。
この映画の続編はあり得ない。
何故なら、このラストから、ローダと○×△□の会話を想像すると、それはコメディになるからだ。
続かないから、ある意味使い古された手ではあるが、衝撃的なのだ。
スペース・オペラでも無く、侵略ものでも無い。
だが、これは正真正銘、SFのスピリットを持った、SF映画だ、と断言したい……。



本当は、もっと長く、「フランス政府が発表した、もう一つの地球によく似た惑星を発見したと言うニュース」についても記述したが、そんな事はどうでもいい。
実はもう一つ言っておきたい事がある。
この映画を見てから、僕はトラウマを抱えてしまったのだ。
特に昼間、何もない空を見上げては、もう一つの、有るはずの無い地球を探してしまうのだ。
そう、事ある度に、画面に出てくるあの美しい地球を、だ。
自分でもバカバカしいと思う。
だが、何故かそうしてしまう自分がいるのだ。
その時、ハッと、ある考えが浮かんだ。それは、今書いた記事の内容の真逆を行く考えだった……。

明日へ続く!
その前に、映像を確認してね!


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Category: レビューがはじまる

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