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『アナザープラネット』、もう一つの見方(後編) 

今日は【昨日の続き】の時間です。

こんばんは、ロッカリアです。
そう、あるはずの無いもう一つの地球を探すのが癖のようになって、空を見上げては一人で「ナイナイ…」と呟くと、ふと、この映画の事が頭を過った。

ちょっと待てよ、あのもう一つの地球は、ローダが自分の心を逃避させるために作り出した、想像の産物ではないのだろうか……。

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① プロローグで、子供の頃から天体が好きで、特に木星が好きだと言っていた。
② 事故のきっかけも、生命がいると考えられる青い天体が見つかった、としかラジオのDJは言っていなかった。
③ 飲酒運転で4人の死傷者を出したのに、4年で出所と言うのは異例過ぎる。何か原因があるはず……。
④ ローダの部屋は、宇宙グッズで溢れている。
⑤ もう一つの地球とこの地球がシンクロしなくなった、と言うのが事故の日からだ、と言うのはローダにとって都合良過ぎる。

整理する。
青い天体が発見された、と言うDJの話を聞き、空を見上げながら運転していたローダは事故を起こし、身体と心に大きな傷を負った。
出所してから自殺を図るが失敗、この時点でかなり精神が病んでいる事が分かる。
もう一つの地球は、ローダの中で徐々に大きくなるが、それにシンクロするようにもう一つの地球も大きくなる。
そして、この第二の地球には自分たちと同じ人間が住んでいて、こっちの暮らしとは違う人生を過ごしているのではないか、と思うようになる。
以降、もう一つの地球への宇宙旅行に当選するのも都合良過ぎるし、被害者のジョンが、加害者の名前や大まかな住所、そして顔も知らないなんて事はあり得ない。
また、地球と同じ質量の惑星があれだけ近づけば、引力、重力による何らかの作用がこの地球にあるはずだ。
実際、他のブロガーさんの中には、科学的根拠が気になる人は、この映画をおススメ出来ないと、その辺を指摘している人が多い。

結論。
もう一つの美しいあの地球は、ローダが自信を許すために作り出した、精神的な想像の産物である。

こう考えると、あの衝撃的なラストシーンも非常に収まりがいいではないか。(ユングとフロイトの精神論を持ち出すまでも無いだろう。分かりにくい人は、コメントに書き込んで頂ければ、少しはお手伝いできると思います)

映画を好きな人は、この映画を見た方がいい。
それは、アメリカにはまだこんな映画を撮れる人がいるのか、と言う感動と、美しい地球と言うものに感動できるから。
未だに、空を見上げては、あるはずの無い地球を探している僕も、どこかで自分を許す何かを求めているのかも知れない……。(←単純なだけだろうが…)


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Tag: おススメ  Sci-Fi   
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