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『チェンジリング』と水戸の映画館 

こんばんは、ロッカリアです。

もう30年以上も前の事なので、記憶は曖昧だが、1979年か80年の秋頃。
僕は水戸の近くの研修所で一か月ほど寮生活をしていた。
大阪在住だったから、日曜日になっても、地元で遊ぶような訳には行かない。そこで、山口から来た一つ年上の先輩を誘って、水戸駅前の商店街の外れにあった映画館で『未知との遭遇~特別編』とこの映画の2本立てを見る事にした。
2本立て上映ではあったが、この映画館、名画座と言う訳でも無い。
堂々と、封切り映画を、しかも洋画を上映すると言う不思議な映画館だった。
何故不思議なのかと言うと、邦画不遇のこの時代は邦画は2本立てが基本になっていたが、洋画はどんなにつまらない映画でも、1作品でロードショーだった。(つまりこの時、1作品の値段で2本観られてラッキーだったのだ)
最初は、『未知との遭遇』の特別編を見に来たので、こっちの方はあんまり期待していなかった。
ヒカシューと言う日本のグループ(確かテクノ系)の曲がエンディングで流れる、と言うので話題になって知ってはいたが、ほとんど予備知識無しの状態で見た。

DSC00499-1.jpg

今回はニコ動にあった映像で、元がVHSテープの為にかなり見難いし、10パートに分かれての再生だから途中で見るのが嫌になる。
そこをグッと我慢して、2日間で何とか見た。(ちっとも我慢してないじゃん…)
ショッキングな事故シーンに続いて、タイトルバックに流れるピアノのメロディーが印象的だ。
屋根裏部屋へと続く階段の発見や、バスタブの中に見える幽霊(ふ、風呂に入れねぇ…)、河に捨てたはずのボールが、帰宅するなりトントンと音を立てて階段から転がり落ちて来るシーンなど、全部怖い。
モダン・ホラーの見せ所が満載だ。
だが、主演のジョージ・C・スコットが何かを自分に訴え掛けているんだ、と思った時点から、観客はジョージの探偵助手として、驚きのラストと、タイトルになっている『チェンジリング』の意味を知る事になる……。
音楽と言い、複線の貼り方と言い、小道具の使い方と言い、ジョージの静から動へと流れるような演技、そして、あの幽霊屋敷……。
全てにおいてクォリティが高いのだが、残念ながら未だDVDになっていない(これを超常現象と言わずに何と言う!)。
ちなみに……。
クリント・イーストウッド監督で、アンジーが出演した同名映画の『チェンジリング』は、この映画のリメイクでも何でもないが、今やこちらの方が有名になっている。
僕みたいなオールド・ファンは、クリント版『チェンジリング』が公開された時に、どうして同じタイトルを付けたんだろ?と大いに疑問に思ったものだ。
今更遅いけど、このタイトル、チェンジして貰えないだろうか……。


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Category: シネマ・エッセイ

Thread: ホラー

Janre: 映画

Tag: ホラー  おススメ   
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