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『タンタンの冒険』スピルバーグの野望 

こんばんは、ロッカリアです。

何のことはない、『インディー・ジョーンズ』シリーズの実写で再現できなかった事を、CGアニメで表現しただけのように見える。
欧米では人気のこのマンガも、日本では馴染みが無いし、この映画が公開されるまでは本屋さんでも見たことがなかった。
この手の映画が好きな人、つまりアニメの冒険談が好きな人は絶賛するだろうし、思いい入れのない僕なんかにはフツーに思えた。
だから、今日はちょっと視点を変えよう。
タンタン500
その昔、『ジュラシック・パーク』『T2』で飛躍的な進歩を遂げたとされるCGだが、こんな一面もあった。
『ジュマンジ』(1995年)で、たくさんの動物がゲームから溢れだし、街中をパニックに陥れたが、動物の毛並みの表現にはかなりの無理があった。
特にチンパンジーはヒドかった。実写の中に、まるでアニメの猿が合成されたかのようで、かなりの限界が見て取れた。
だからライオンはアニマトロニクスと言う機械仕掛けだった。
さらに、水、川や海の表現も、当時は困難だった。
そこに現れたのがピクサーだ。
『トイ・ストーリー』のリアルな質感は見事だったし、オモチャたちの表現力も素晴らしかった。そして『モンスターズ・インク』では、サリーと言うモンスターの毛並みの表現には、これまでは無理とされていた定説を打ち破り世界をアッと言わせたのだ。
ところが、その一方で、人物の造形はほんとにアニメっぽくて、やはりまだまだ難しいとされた。

この映画で、スピルバーグがやりたかった事は明確だ。
CGにおける人物表現を、どれだけ本物に近づけられるか?と言うことだ。
この映画を通して、実際の人物と全く見分けのつかない、そんなCGが完成したら、映画界に、また新たな歴史が刻まれると確信しているに違いない。
そんな片鱗が、『トロン:レガシー』の若返ったジェフ・ブリッジスに見られたよね。
もしもだよ、本当に実写と寸分違わぬ顔と表情や体がCGによって完成したと仮定しよう。

『ターミネーター5』で登場するのは、1作目と全く時間の経過が見られないT-800、つまりシュワちゃんが大暴れしたら?
ブルース・リーのの寸分違わぬCGで『続・燃えよドラゴン』が作られたら?
賛否はひとまず置いといて、映画好きにとっては、興味が尽きないでしょ?
少なくとも僕は見たい。
この『タンタンの冒険』のCGは非常に良く出来ている。
特に人の動きや顔の表情は、今までのCGとは一線を画すレベルだが、まだCGアニメの領域内にある。(ま、確かに3Dアニメと銘打っているけど…)
だけど、僕には春の足音が聞こえたよ。

ちなみに……。
劇中ではタンタンの事をティンティンと発音しているのに、日本語のタンタンではかけ離れ過ぎていて違和感がある。
ティンティンがチンチンに聞こえるかも知れないと言う配慮からだろうが、今はもうそんな時代じゃないだろう……。



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