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『ドラゴン・タトゥーの女』 リメイクの意味無し… 

こんばんは、ロッカリアです。

初めてこの映画を見た人は、すっげぇ面白く感じただろう。
そりゃそうさ、オリジナルがすっげぇ面白いんだから……。
じゃぁ何でリメイクしたんだろ……。

出演俳優たちが違うだけで、リメイクを作る意味が分からない。
後半の、ミカエルとリスベットの関係もベタツキ過ぎだ。
二人の関係は、共に真実を追求して行く同志、として描いたオリジナルの方が好きだ。(ま、こっちもカラミがあるけど…)
フィンチャー監督の思わせぶりな演出も、リメイク作品では生きてこない。(だってオリジナル見てるもん)
最初にオリジナルを見ていない人には、オリジナルも見る事をおススメします。

この映画を見て思い出した作品がある。
それは、ガス・ヴァン・サントが監督した『サイコ』だ。
オリジナルは勿論ヒッチ先生。
まあ、こちらは脚本自体がオリジナルの物を使用したのだから、瓜二つになったのは当たり前だけどね。
それに、負けず劣らずクリソツだ。
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オリジナルをリメイクする動機とは一体何だろうか?
僕個人の考えだと、

1.オリジナルを超えるような作品を作りたい、と言う思い。
2.古い作品を、今の時代に合わせた技術と作風で蘇らせたい、と言う思い。
3.オリジナルを愛しすぎた監督が、自らの手で撮りたい、と言う思い。


こう言った強い思いがあってこそ、はじめて良い作品が出来るんじゃないだろうか。
ところが今のハリウッドときたら、過去のヒット作品よもう一度、的だったり、ネタが無いから、と言った理由からリメイクを作る傾向にある。
これでは、高いチケット代を払って劇場に足を運ぶ我々には堪ったものではない。
オリジナリティが命、の時代はもう終焉したんだろうなぁ……。
でも、一つだけ褒めたい事がある(一つだけ…)。

僕は、ミステリー映画こそ、音が大切だと考えている。
特に、動きの少ないシーンなどは、サラウンドが生きて来る。
この映画は、そう言ったサウンド・コンセプトがはっきりしている。
なにも、5.1チャンネルで聴かなくとも、普通のステレオ再生でも、あっちこっちから、細かい効果音や、感情を操るような音が飛び込んで来る。
後半は特に顕著で、スピーカーのかなり外側から音が降り注いで来る。
この辺の丁寧なサウンド・デザインは見事だ。

リメイク作品は、どうしてオリジナルを越えられないのか?
それは、オリジナルの持っているインパクトが、それだけ強いからだと言う認識を、ハリウッド関係者の人は、心に刻み込んで欲しいものだ、タトゥーのように……。



参考までに、以前のブログでオリジナル版、【ミレニアム~ドラゴン・タトゥーの女】のレビューを書いています。

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Tag: 仮想チケット  ミステリー 
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