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『顔のないスパイ』 だからヒッチ先生に習いなさい! 

こんばんは、ロッカリアです。

誰が伝説のスパイ、”カシウス”なのか?
意外にも、映画が始まって30分ぐらいですぐに分かっちゃう。
勘の鋭い人は配役で分かる……(オイオイ…)。
重要なのはそこからなのだ。だから早めにカシウスの正体が分かるようにしている。
原題のダブルとは二重スパイの事を言っているのだが、その正体が分かっているのは映画を見ている観客だけ、登場人物は知らない設定だ。
本来なら、ここにサスペンスが生まれる、はずだ。
ヒッチ先生の例を出すまでも無いが、「街の中を、預かったカバンと歩いている男、本人は知らないがカバンの中身は爆弾だぞ!」的な、観客だけが知りうる情報を巧みに使う事によって緊張感が増幅する。(志村~、うしろ~!)
この映画にはそれが無い。
まあ、そんな事も気にしないで演出した監督に一番の責任はあるんだろうが、主演のリチャード・ギアの起用法にも問題がある。
若い頃のR.ギアと言えば、『ミスター・グッドバーを探して』や『アメリカン・ジゴロ』のような汚れ役もあったが、『愛と青春の旅立ち』『プリティ・ウーマン』のフィルターでろ過されてからと言うもの、顔立ちのせいもあって、最近ではお人よしのオジサン、の印象が強過ぎる。
そいつを逆手にとって、残忍な役に徹するのかと思いきや、やっぱり人の好さが作品にも浸透してしまっている。
なんだ、結局今までと大差のない役どころだ。
カシウス500
FBI、CIA、KGBを出しながら、スパイ映画の匂いも無く、ミステリー、サスペンス色も薄い、中途半端な印象だけが残る。
僕には、ただ、あのラストの一発勝負に懸けただけのような気がしてならない。

それにしても、プロローグで殺された議員さん、どうして殺されたんだろう?
オランジーナでも飲みながら考えよっと……。

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Tag: スパイ  サスペンス 
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