『ベルモンドの怪盗二十面相』 これはダマされる!
こんばんは、ロッカリアです。
1970年代の中頃、僕が通っていた銭湯には、必ず一番近くの映画館で上映されているポスターが貼ってあった。
この映画のポスターも、そんな銭湯で見かけ、カラーのポスターが主流だった時代に、二色刷りだったのでよく憶えている。
特に凄かったのが宣伝文句だ。
小さい頃から江戸川乱歩の「怪人二十面相」、「少年探偵団」に慣れ親しんで来た僕は、「おお、今度のベルモンドは怪盗役か!」と単純に思い込み、絶対見に行かなくては、と思っていたのに、劇場に行く事は無かった。
理由はあんまり覚えていないけど、多分クラブ活動か、受験の影響だったのかも。
あれから幾星霜……。
先日このブログでも紹介した「思春期映画女優グラフィティ」をパラパラとめくっていると、懐かしいジュヌヴィエーブ・ビジョルドの写真が!
そう言えば一時期、『冒険者たち』のジョアンナ・シムカスを筆頭に、フランスの女優に熱を上げている時代があった。
そんな中で、ビジョルドはど真ん中の女優さんだったのだ。
そう言えば、ビジョルドの映画を何作かエアチェックした記憶があって、パソコンのデータベース(そんな大そうな物か…)で検索すると、『愛のメモリー』、『戦慄の絆』『タイトロープ』『コーマ』『パリの大泥棒』と結構ヒットする。
残念だが、『カリブの嵐』は無い……。
そんな中から選んだのがこの『怪盗二十面相』で、NHKBS-2の衛星劇場をブルーレイに録ったものだ。
見始めたのが夜中の12時、おお、久々に「午前0時の一人映画祭」ではないか。
ウィークデイなのに大丈夫なのか…と言う自問自答もなんのその。考える間にプレイボタンを押していたよ。
(↓クリックで拡大します↓)

刑務所から出所したばかりのビクトール(ベルモンド)は口八丁手八丁の、怪盗と言うよりは詐欺師だ。
不動産詐欺やクルーザーを騙して売ろうとするビクトールは、女にもルーズで、行く先々でトラブルを起こすが、本人は全く気にもしない能天気さ。
この辺(開始30分ぐらい)まで見て、昔、TVの深夜劇場か何かで見た事を思い出すが、内容は殆ど記憶に残っていない。
が、ビジョルドが登場した瞬間に、そんな事は、もうどうでもよくなった。今見てもカワイイじゃないか!
そんな彼女と食事やコンサートに行くビクトールの姿が、山高帽にタキシードとマントと言うスタイルで、はは~ん、この姿から怪盗二十面相と言う言葉を宣伝に選んだようだ。(昔の宣伝マンの方がよっぽど詐欺師じゃないかよ…)
ただ、ビジョルドの親が、美術館の館長で、カギやセンサーの場所が偶然に分かると、ビクトールの叔父、カミールがグレコの絵を盗んで一儲けを企む。
このへんで少しは怪盗らしくなるのか…と思っていると、結局ベルモンドはビジョルドの気を惹く役回り。
美術館での盗みのシーンも、ドタバタ・コメディに終始している。
ベルモンドは、やがて真剣にビジョルドを好きになるが、親の美術館から絵画を盗んだと分かると、その恋も成就するはずもない……、なんて見ていると、やっぱり70年代の映画はスゴイ!
とんでもない着地点に落ち着いて、観客をアッと言わせるのだ。
なんだ、この映画もタイトルが間違ってるじゃないか!
正解は、『ビジョルドの怪盗二十面相』だよ。
1970年代の中頃、僕が通っていた銭湯には、必ず一番近くの映画館で上映されているポスターが貼ってあった。
この映画のポスターも、そんな銭湯で見かけ、カラーのポスターが主流だった時代に、二色刷りだったのでよく憶えている。
特に凄かったのが宣伝文句だ。
二十の顔と奇抜なアイデアで、パリ中を 荒らしまわる痛快な怪盗登場!
小さい頃から江戸川乱歩の「怪人二十面相」、「少年探偵団」に慣れ親しんで来た僕は、「おお、今度のベルモンドは怪盗役か!」と単純に思い込み、絶対見に行かなくては、と思っていたのに、劇場に行く事は無かった。
理由はあんまり覚えていないけど、多分クラブ活動か、受験の影響だったのかも。
あれから幾星霜……。
先日このブログでも紹介した「思春期映画女優グラフィティ」をパラパラとめくっていると、懐かしいジュヌヴィエーブ・ビジョルドの写真が!
そう言えば一時期、『冒険者たち』のジョアンナ・シムカスを筆頭に、フランスの女優に熱を上げている時代があった。
そんな中で、ビジョルドはど真ん中の女優さんだったのだ。
そう言えば、ビジョルドの映画を何作かエアチェックした記憶があって、パソコンのデータベース(そんな大そうな物か…)で検索すると、『愛のメモリー』、『戦慄の絆』『タイトロープ』『コーマ』『パリの大泥棒』と結構ヒットする。
残念だが、『カリブの嵐』は無い……。
そんな中から選んだのがこの『怪盗二十面相』で、NHKBS-2の衛星劇場をブルーレイに録ったものだ。
見始めたのが夜中の12時、おお、久々に「午前0時の一人映画祭」ではないか。
ウィークデイなのに大丈夫なのか…と言う自問自答もなんのその。考える間にプレイボタンを押していたよ。
(↓クリックで拡大します↓)

刑務所から出所したばかりのビクトール(ベルモンド)は口八丁手八丁の、怪盗と言うよりは詐欺師だ。
不動産詐欺やクルーザーを騙して売ろうとするビクトールは、女にもルーズで、行く先々でトラブルを起こすが、本人は全く気にもしない能天気さ。
この辺(開始30分ぐらい)まで見て、昔、TVの深夜劇場か何かで見た事を思い出すが、内容は殆ど記憶に残っていない。
が、ビジョルドが登場した瞬間に、そんな事は、もうどうでもよくなった。今見てもカワイイじゃないか!
そんな彼女と食事やコンサートに行くビクトールの姿が、山高帽にタキシードとマントと言うスタイルで、はは~ん、この姿から怪盗二十面相と言う言葉を宣伝に選んだようだ。(昔の宣伝マンの方がよっぽど詐欺師じゃないかよ…)
ただ、ビジョルドの親が、美術館の館長で、カギやセンサーの場所が偶然に分かると、ビクトールの叔父、カミールがグレコの絵を盗んで一儲けを企む。
このへんで少しは怪盗らしくなるのか…と思っていると、結局ベルモンドはビジョルドの気を惹く役回り。
美術館での盗みのシーンも、ドタバタ・コメディに終始している。
ベルモンドは、やがて真剣にビジョルドを好きになるが、親の美術館から絵画を盗んだと分かると、その恋も成就するはずもない……、なんて見ていると、やっぱり70年代の映画はスゴイ!
とんでもない着地点に落ち着いて、観客をアッと言わせるのだ。
なんだ、この映画もタイトルが間違ってるじゃないか!
正解は、『ビジョルドの怪盗二十面相』だよ。
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