『ブリンクス』 ついに出会えた!
こんばんは、ロッカリアです。
1950年に、実際に起きたブリンクス金融警備会社襲撃事件の一部始終を、名匠ウィリアム・フリードキン監督が、ケレン味たっぷりに作った犯罪映画。
主演のピーター・フォークが、脂の乗り切った演技で、とてもいい味を出している。
物語はこうだ。
1938年に刑務所から出所して来たトニー(ピーター・フォーク)は、早速ソーセージ工場の金庫を襲うが、仲間共々全員が逮捕され、第二次世界大戦中の殆どを刑務所で過ごす。
刑期を終えて、妻(ジーナ・ローランズ!)の経営するカフェで働くが、慣れない商売は上手く行かず、懲りずにまた盗みを働く事になる。
そこに、海軍を脱走して来た昔の仲間から、ノミヤのジャズと名乗る男を紹介され、共に盗みを働くが上手く行かない。
そんな時、トニーたちは偶然にも、大金を袋詰めにして、車に積み込んでいる集金所の現場に出くわす。
この会社が、事件の舞台となる「ブリンクス金融警備会社」だった。

このブリンクス襲撃をメインに後半は展開していくのだが、まんまと強奪に成功したトニーたちだったが、FBIが介入して来ると、事情が一変してしまう……。
このFBIが登場して以降、それまでコメディ色が強く、軽快に進んできた物語のトーンが変わってしまい、前半に比べると後半は面白くない、と言う意見がこの作品には多い。
しかし、僕が感じたのは真逆で、実際にあった事件としての感触が生々しくて、見応えがあった。
特に、市民から英雄扱いされ、戸惑うラストなど、事実かどうかは別として、映画を締めくくるのに、ふさわしい着地点だった。
後日談にも、ニヤリとさせられる。
さて、今回はDVD視聴じゃなくて、日曜日に買ったLDで見た。
ネットで探せば¥4000ぐらいで、かろうじて手に入るが、LDなら¥500。
以前にTVで見た事はあったが、忘却の彼方だったこの映画、偶然だけど、かねてから見たいと言う欲求が満たされた。
今見ると、改めてフリードキン監督は名匠だと認識させられた。
絵作りが良い。
1978年の映画だが、1930~1950年代のボストンの雰囲気、息遣いが画面から溢れている。
『ゴッドファーザー』『アンタッチャブル』、そう言った名作の絵と肩を並べても引けを取らない。
ピーター・フォークを中心に、ピーター・ボイル、ウォーレン・オーツと言ったバイ・プレイヤー達にもちゃんとスポットライトが当たっている。
フリードキン監督の作品の中にあって、もっと評価されても良いと思う。
こう言った、珍しい作品を、LDの餌箱の中から掘り出した時、まさに一攫千金を手にしたような気分になるなぁ…。
1950年に、実際に起きたブリンクス金融警備会社襲撃事件の一部始終を、名匠ウィリアム・フリードキン監督が、ケレン味たっぷりに作った犯罪映画。
主演のピーター・フォークが、脂の乗り切った演技で、とてもいい味を出している。
物語はこうだ。
1938年に刑務所から出所して来たトニー(ピーター・フォーク)は、早速ソーセージ工場の金庫を襲うが、仲間共々全員が逮捕され、第二次世界大戦中の殆どを刑務所で過ごす。
刑期を終えて、妻(ジーナ・ローランズ!)の経営するカフェで働くが、慣れない商売は上手く行かず、懲りずにまた盗みを働く事になる。
そこに、海軍を脱走して来た昔の仲間から、ノミヤのジャズと名乗る男を紹介され、共に盗みを働くが上手く行かない。
そんな時、トニーたちは偶然にも、大金を袋詰めにして、車に積み込んでいる集金所の現場に出くわす。
この会社が、事件の舞台となる「ブリンクス金融警備会社」だった。

このブリンクス襲撃をメインに後半は展開していくのだが、まんまと強奪に成功したトニーたちだったが、FBIが介入して来ると、事情が一変してしまう……。
このFBIが登場して以降、それまでコメディ色が強く、軽快に進んできた物語のトーンが変わってしまい、前半に比べると後半は面白くない、と言う意見がこの作品には多い。
しかし、僕が感じたのは真逆で、実際にあった事件としての感触が生々しくて、見応えがあった。
特に、市民から英雄扱いされ、戸惑うラストなど、事実かどうかは別として、映画を締めくくるのに、ふさわしい着地点だった。
後日談にも、ニヤリとさせられる。
さて、今回はDVD視聴じゃなくて、日曜日に買ったLDで見た。
ネットで探せば¥4000ぐらいで、かろうじて手に入るが、LDなら¥500。
以前にTVで見た事はあったが、忘却の彼方だったこの映画、偶然だけど、かねてから見たいと言う欲求が満たされた。
今見ると、改めてフリードキン監督は名匠だと認識させられた。
絵作りが良い。
1978年の映画だが、1930~1950年代のボストンの雰囲気、息遣いが画面から溢れている。
『ゴッドファーザー』『アンタッチャブル』、そう言った名作の絵と肩を並べても引けを取らない。
ピーター・フォークを中心に、ピーター・ボイル、ウォーレン・オーツと言ったバイ・プレイヤー達にもちゃんとスポットライトが当たっている。
フリードキン監督の作品の中にあって、もっと評価されても良いと思う。
こう言った、珍しい作品を、LDの餌箱の中から掘り出した時、まさに一攫千金を手にしたような気分になるなぁ…。
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