『ダークシティ』 人生を構築しているのは心、と言うお話。
こんばんは、ロッカリアです。
陽が昇らないレトロな街並み。(モデルはゴッサム・シティ)
時計の針が真夜中の午前0時を指すと、人々は強制的に睡眠モードに。
そして、ストレンジャーと呼ばれる奇妙な人間(?)によって、街並みが変貌して行く。
が、何故かジョン・マードック(実はこの役に、ジョニー・デップとトム・クルーズが候補に上がっていたのだ)はこの儀式にも似た最中に目を覚ましてしまう。
安ホテルの一室、バスタブから出ると、側には娼婦の惨殺死体が……。
しかし、ジョンの記憶喪失に近い状態で、全く憶えていない。
自分が誰なのかさえ分からない。
そのホテルを逃げ出すように後にするが、娼婦連続殺人の犯人として、警察に追われる羽目になってしまう……。
(↓singerの”r”が抜けてる…)

ドイツ表現主義で全体を演出、明らかにSF的でありながら、ハードボイルド、ミステリー、ロマンス、アクションの要素が盛り込まれていて、見る者の好奇心を挑発して来る。
TVでも数回オンエアされているので、見た人も多いと思うから、今日はネタバレ気味で話を進めるよ。
未見の人は、以下ネタバレ、要注意!!!

公開当時、海外ではかなりの話題になったこの作品も、日本では思わぬバッシングを受ける事に。
アニメファンからは、ダークシティの全景が、映画『うる星やつら:ビューティフル・ドリーマー』のあまりにも似ていると、盗作騒ぎが起こったし、ホラ-映画ファンからは、ストレンジャーの姿が、あまりにも魔道士(なかでもピンヘッド!)に似ているとクレームが付いた。(個人的には『うる星やつら~よりも、『さらば宇宙戦艦ヤマト:愛の戦士たち』に出て来る”白色彗星帝国”だと思うが…)

1998年から14年を経過して、そんな騒ぎも何処へやら……、今回ブルーレイを買ってじっくり楽しんだ。
やはり面白い!
定番ではあるが、主人公が記憶の断片しか思い出せない、と言う事と、殺人の容疑を自ら晴らすため、真実を追求するスタイルは、ウィリアム・ハート演じる刑事と相まって、ハードボイルドの匂いがプンプンする。
ジェニファー・コネリーはジョンの妻で、クラブの歌手、冒頭でその歌声が聴ける。
また、キーファー・サザーランドのシュレイバー博士と言うのが、実在の人物をモデルにしていて、この人をネットで調べると面白い事実が分かってくる。
この物語は、ジョンが幼いころ育ったシェル・ビーチに行こうとするが、誰に聞いても行き方を忘れていて、中々辿り着けない。
このイライラ感と不思議な感覚を、見る者と共有する事に成功している。それが、ラストまでの好奇心を確実に高めている。
ストレンジャーと呼ばれる人間、実はエイリアンなのだが、彼らは心を持ち合わせていない。その心を、人間の記憶の中(つまり頭の中)から探し出そうとしているのだが、ジョンがラストに、「お前たちはわがす所を間違っている!」と叫ぶシーンにも共感できる。
そして、壮大なエイリアンとの闘いの後、ジョンは強大な力を得るが、その力でダークシティを太陽が輝く都市へと再生して行くのも、人間の心こそが豊かな世界を、人生を築いて行けると言う暗示をさりげなく語っているような気がした。
エンディングは、『天国から来たチャンピオン』に少しだけ似ているのも、妙に好感が持てる。
ただ、この映画は冒頭に一か八かの大バクチを仕掛けている。
この映画を初めて見る人は、この冒頭にしてやられるのだ。
それは、ナレーションで、「ストレンジャーたちは、こうして地球にやって来た…」と言う一節。
最後まで見ると、違う意味で納得するが、そのまま受け取ると、ここは地球だ、と言う印象を植え付けている。
だから、初見の時は、ここは昔のニューヨークかシカゴか…と錯覚させられるのだ。
このナレーション、ギリギリだろ……。(いや、むしろ反則か…)
この映画を、僕は面白いと思うんだけど、女性には何故か人気が無い。
だから、この映画をおススメだぞ!と言うと、変な目で見られてしまうのだ。
言っておくけど、僕はストレンジャーじゃないぞ!
陽が昇らないレトロな街並み。(モデルはゴッサム・シティ)
時計の針が真夜中の午前0時を指すと、人々は強制的に睡眠モードに。
そして、ストレンジャーと呼ばれる奇妙な人間(?)によって、街並みが変貌して行く。
が、何故かジョン・マードック(実はこの役に、ジョニー・デップとトム・クルーズが候補に上がっていたのだ)はこの儀式にも似た最中に目を覚ましてしまう。
安ホテルの一室、バスタブから出ると、側には娼婦の惨殺死体が……。
しかし、ジョンの記憶喪失に近い状態で、全く憶えていない。
自分が誰なのかさえ分からない。
そのホテルを逃げ出すように後にするが、娼婦連続殺人の犯人として、警察に追われる羽目になってしまう……。
(↓singerの”r”が抜けてる…)

ドイツ表現主義で全体を演出、明らかにSF的でありながら、ハードボイルド、ミステリー、ロマンス、アクションの要素が盛り込まれていて、見る者の好奇心を挑発して来る。
TVでも数回オンエアされているので、見た人も多いと思うから、今日はネタバレ気味で話を進めるよ。
未見の人は、以下ネタバレ、要注意!!!

公開当時、海外ではかなりの話題になったこの作品も、日本では思わぬバッシングを受ける事に。
アニメファンからは、ダークシティの全景が、映画『うる星やつら:ビューティフル・ドリーマー』のあまりにも似ていると、盗作騒ぎが起こったし、ホラ-映画ファンからは、ストレンジャーの姿が、あまりにも魔道士(なかでもピンヘッド!)に似ているとクレームが付いた。(個人的には『うる星やつら~よりも、『さらば宇宙戦艦ヤマト:愛の戦士たち』に出て来る”白色彗星帝国”だと思うが…)

1998年から14年を経過して、そんな騒ぎも何処へやら……、今回ブルーレイを買ってじっくり楽しんだ。
やはり面白い!
定番ではあるが、主人公が記憶の断片しか思い出せない、と言う事と、殺人の容疑を自ら晴らすため、真実を追求するスタイルは、ウィリアム・ハート演じる刑事と相まって、ハードボイルドの匂いがプンプンする。
ジェニファー・コネリーはジョンの妻で、クラブの歌手、冒頭でその歌声が聴ける。
また、キーファー・サザーランドのシュレイバー博士と言うのが、実在の人物をモデルにしていて、この人をネットで調べると面白い事実が分かってくる。
この物語は、ジョンが幼いころ育ったシェル・ビーチに行こうとするが、誰に聞いても行き方を忘れていて、中々辿り着けない。
このイライラ感と不思議な感覚を、見る者と共有する事に成功している。それが、ラストまでの好奇心を確実に高めている。
ストレンジャーと呼ばれる人間、実はエイリアンなのだが、彼らは心を持ち合わせていない。その心を、人間の記憶の中(つまり頭の中)から探し出そうとしているのだが、ジョンがラストに、「お前たちはわがす所を間違っている!」と叫ぶシーンにも共感できる。
そして、壮大なエイリアンとの闘いの後、ジョンは強大な力を得るが、その力でダークシティを太陽が輝く都市へと再生して行くのも、人間の心こそが豊かな世界を、人生を築いて行けると言う暗示をさりげなく語っているような気がした。
エンディングは、『天国から来たチャンピオン』に少しだけ似ているのも、妙に好感が持てる。
ただ、この映画は冒頭に一か八かの大バクチを仕掛けている。
この映画を初めて見る人は、この冒頭にしてやられるのだ。
それは、ナレーションで、「ストレンジャーたちは、こうして地球にやって来た…」と言う一節。
最後まで見ると、違う意味で納得するが、そのまま受け取ると、ここは地球だ、と言う印象を植え付けている。
だから、初見の時は、ここは昔のニューヨークかシカゴか…と錯覚させられるのだ。
このナレーション、ギリギリだろ……。(いや、むしろ反則か…)
この映画を、僕は面白いと思うんだけど、女性には何故か人気が無い。
だから、この映画をおススメだぞ!と言うと、変な目で見られてしまうのだ。
言っておくけど、僕はストレンジャーじゃないぞ!
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