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『寒い国から帰ったスパイ』 007とは真逆のスパイ像 

こんばんは、ロッカリアです。

プロローグはこうだ。
冷たい雨が降る夜、ベルリンの壁を挟んだ西側のアメリカの検問所で、リーマス(リチャード・バートン)はイライラしている。
その時、東ドイツ側から自転車に乗った男がゆっくりと通過して来る。
この男、実は西側のスパイで、偽造パスポートを使って検問をすり抜けて来たのだ。
成功した、と思った次の瞬間、警笛が鳴ると、東側から一斉射撃が……。
男は倒れたまま動かなくなり、銃声だけがベルリンの壁に鳴り響いた……。

エンタテイメント性を一切排除し、国家の命令で、チェスの駒のように動かされるスパイたちの活動を、ドキュメンタリーのように見せながらも、リチャード・バートンの鬼気迫る演技に最後まで惹き付けられる。

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しかも、ラスト近くにどんでん返しもあって、さすがストーリーテラーのル・カレ原作だと思わせる。
スパイ活動のために近付いた図書館員の女性を愛したリーマスは、このエンディングで、一人の人間としての誇りを鼓舞すかのように、せつない行動に出て幕が下ろされる……。

スパイ・サスペンスの名作として、もっと沢山の人にこの映画を知って欲しいし、ベルリンの壁が崩壊する以前に、とても多くの人々が犠牲になったと言う事実を、忘れてはいけないんだよね。
原作の「寒い国から帰ってきたスパイ」とは微妙にタイトルが違うが、寒い国=冷たい国=冷酷な国=東ドイツと僕なりに解釈している。

うう、まだ指が痛いので、今日もこの辺で……。

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Category: 落書きシネマ

Thread: サスペンス・ミステリー

Janre: 映画

Tag: サスペンス  イラスト 
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