11 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 01

シネマの自由時間

伝えたい映画と音楽があります!

 

INFORMATION!




 ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★ 

▶︎4月のNHK-BS「プレミアムシネマ」の映画カレンダーはここから見られます。


『ヒューゴの不思議な発明』 映画はマジックなんだ! 

こんばんは、ロッカリアです。

ヒューゴ1

まずタイトルから。
「ヒューゴは何も発明していないじゃないか!」と言う多くの人の意見は最もで、映画の中では確かに何も発明していない。(ま、細かく言うと、ラストで鉄道公安官の歩行補助器具が新しくなっていて、これはヒューゴが作ったと連想されるんだけどね)
オートマトン(機械仕掛けの人形)の修理をしたヒューゴは、この時点でオートマトンのからくりを熟知した、と推測。
一年前ぐらいに読んだ原作の絵本には、このタイトルの意味がラストに記されているから、それを紹介しよう。
この絵本は緻密な鉛筆画で描かれているのだが、実はこの絵を描いたのが、大人になったヒューゴが、凄い時間をかけて完成させたオートマトンが描いたもの。(その枚数実に158枚!)
映画の原題が『ヒューゴ』だけだから、邦題のタイトルを付けた人が、原作の通りにした事が、誤解を招いたんだね。
でも、もし僕が監督なら、最初にからくり人形を見せて、そいつが描いた絵が実写になって物語が進み、最後は大人になったヒューゴとイザベラがニッコリ笑っている、それが徐々に絵になって、本が閉じられる、と言うエンディングにしちゃうな。(めちゃベタやん!)

DSC00650.jpg

「冒険ファンタジーと言っているが、全然冒険してない!」と言う声もよく聞く(或いはブログで目にする)けど、これも駅構内で凄い冒険をしているんじゃないかと思うよ。

「マーティン・スコセッシ監督らしくない!」
確かに。
でも、僕はこう思った。
映像作家も年輪を重ねる事によって撮りたいテーマも変化するだろうし、案外マーティンってこう言う人なのかも知れない。
クリント・イーストウッドだって、『ミリオン・ダラー・ベイビー』や『グラン・トリノ』、『ヒア・アフター』が凄い!なんてみんな言っているけど、デビュー作は『恐怖のメロディ』だぜぇ!(ワイルド、じゃなかった、サスペンスだろう~)

作品自体は、ジョルジュ・メリエス讃歌だけど、ヒューゴとイザベラの微妙な関係も良いし、パパ・ジョルジュとママ・ジョルジュのエピソードもいい。
公安官のいやらしさ、もスパイスになっている。
全体的には少し平凡な感じかも知れないが、冒険ファンタジーの看板に偽りなし、じゃないかな。
何より、X’masシーズンの、この季節ににはピッタリの映画だと思うよ。

ただ、この映画を見てから、女性のハイヒールのかかとを見ると、映画のフィルムを連想するのは、ひょっとして僕だけかも知れないなぁ……。

スポンサーサイト



Category: レビューがはじまる

Thread: 最近見た映画

Janre: 映画

Tag: おススメ 
tb 0 : cm 2