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『コンドル』 サスペンスの名作! 


いよいよゴールデン・ウィーク突入ですね!皆さんはどんな映画を観られるんでしょうか!?
こんばんは、ロッカリアです。

さて、先日紹介した映画本、「さらば愛しきサスペンス映画」の中にも登場したこの映画、大好きな作品です。
CIAの下部組織に勤めるターナー(ロバート・レッドフォード)、コードネーム『コンドル』は、世界中の本、特にミステリーやサスペンスをの内容を分析して、CIAの情報や計画と類似していないかなどを上層部に報告するだけと言う、簡単な業務についていた。
遅刻してきたその日、雨が降り出し、ターナーはランチを済ませる為に、普段なら通らない裏口から路地を使い、事務所を後にする。
ランチを終えて帰って来ると、事務所にいた全員が殺されていて、自らの危険を察知したターナーはCIAに保護を求める。
だが、旧知の友人と待ち合わせた場所に、一緒に現れたワシントン支局の上司は、ターナーを見るなりいきなり発砲する。ターナーが反撃すると、傷を負った上司は友人を射殺するが、後にこの上司も入院先の病院で殺される……。
観客は何が何だか分からないまま、ターナーと行動を共にしなければならず、この辺りはサスペンス一色に包まれる。
発砲現場から逃げたターナーは、飛び込んだブティックでキャサリン(フェイ・ダナウェイ)を銃で脅し、彼女の自宅へ向かうが……。
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CIAの中にもう一つのCIAがあると言う仮説や、ターナーが分析してきたミステリー小説の中の手口を使って逃走し、真相を追うストーリーが抜群だ。
ニューヨークを走って逃げ惑うレッドフォードの姿は、翌年『大統領の陰謀』で共演したダスティン・ホフマンが主演した『マラソン・マン』に受け継がれているように考えると、なお楽しい。
また、「70年代アメリカ映画100」の中では、原作とラストや細部が変更されたのは、オイル・マネーと言う時代背景が反映していると指摘している。
孤独な心情が写真に出てしまうカメラウーマンを演じたフェイ・ダナウェイだが、レッドフォードがいくらハンサムでも、あそこまでの信頼と惜しみない協力には多少の疑問符を投げかけたい。
また、9.11で崩壊した世界貿易センタービルの中から、マンハッタンの街並みが見えるシーンは、今となっては貴重だし、感慨深いものがある……。

このブルーレイには特典映像が結構あって、その中でCIAと言う組織は、第二次世界大戦のキッカケとなった、日本軍による真珠湾攻撃が発端である、と言う話が、歴史が苦手な僕にはトリビアだった。
デイブ・グルーシンのサウンドトラックいがサスペンスと甘美なムードを盛り上げていて、何回見ても面白い映画に仕上がっている。
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この映画は1975年当時、名画座で頻繁にリバイバルされた。中でも、アラン・ドロンの『フリック・ストーリー』との併映が最強の組み合わせだったのだ。
この2作品は、ロードショー公開時、お正月映画として激突した。
そして、貧乏な僕は、当然どちらか、二者択一を求められたが、結局『フリック・ストーリー』を見に行った。
決め手は、お正月映画と言う事もあり、『コンドル』の方が、劇場が混んでいたからだ。
劇場が混んでる、混んどる、『コンドル』、バンザーイ!(…………)

良い休日を!!!
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Category: 休日は名画座で

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