ブロソン、プチ祭り第2弾!『狼の挽歌』
音楽、監督、主演と、どれを取ってもマカロニだなこりゃ。
G.Wいかがお過ごしでしょうか?
こんばんは、ロッカリアです。
その昔、TV洋画劇場(特に水曜ロードショーかなぁ…)で何度もオンエアされた作品だけど、今見るとキツイわ~。
当時は絶大な人気があったブロンソンが一匹狼の殺し屋を演じ、、あの手この手でターゲットを仕留める……という構成に興奮したもんだが、DVDを買って(10年ほど前)ノーカット版を見ると、無駄な部分は多いし、編集は雑だし、当時の記憶と全然違う印象だ。(これって、よくあるんだよね…)
だが、部分的にはブロンソンの存在はとても魅力的で、特に、ライフルを構え、ターゲットを狙う姿はカッチョイイのだ。艶消しなのが、この作品にも登場するジル・アイアランド(ヌードを披露するもボディ・ダブル丸出しじゃないかよ!)で、ラスト、ガラス張りのエレベーターの中にいる時に、実生活のダンナ、ブロンソンにライフルで狙われるシーンがあるんだけど、今回はここで【シネマ血眼ウォッチング】だ。
この時、ジルと同乗しているのがリチャード・チェンバレン(ずるい、卑怯で嫌な奴を演させたら、右に出る役者はいないのだ)で、向かいのビルからブロンソンに狙撃される。

ガラスが割れる、パリっと言う短い音が実にシブく、その音意外に悲鳴も声も聞こえない。まずは1発目のシーンがコレだ。

次に2発目。

そして3発目。

中々死なないので4発目!

ガラスはかなりの損傷を受けているのが分かるよね!?
床に倒れたリチャードを横目で見ながら、声は聞こえないが「ジェフ!」とエレベーターガラス越しに口元が動くジルがアップになり、そして次の瞬間、有り得ないシーンを僕は見てしまった!

正面からブロンソンが撃ち込んだ銃弾の痕跡すら見えない。
なーんだ、防弾ガラスだったのか…なんて事はなく、これは、ガラスが割れるシーンはセットで、動いているシーンはロケ、つまり本物のエレベーターだから割ったりヒビを入れたり出来なかったんだね、当時は。
明らかにミステイクで、この雑さが作品に現れているんだよなぁ。でも、マカロニ感覚で作った現代劇と解釈しちゃえば、どーって事ないか……。
制作当時は、まさか個人の自宅で映画鑑賞、しかも何度でも見直す事が出来る時代になるなんて、想定外だったんだろうなぁ。
このDVDも、中古なら2千円台で入手出来るみたい(アマゾンで)だから、気になる人はいかがでしょうか。
でも、僕なら買わないなぁ、これは……。(買っちゃったけど…)
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