「あのころ、映画があった」と言う映画の本を買いました。

こんばんは、ロッカリアです。
この本に挙げられた名作100本と言うのは、言わば何度も見て来た映画のスタンダードと言える作品ばかりだ。
100本の内、僕がまだ見ていないのは『欲望の翼』(ウォン・カーウァイ監督)、『青春群像』(フェリーニ監督)、『ウェイク・アップ!ネッド』(カーク・ジョーンズ監督)、『浮き雲』(アキ・カウリスクマ監督)、『非情城市』(候孝賢監督)5本ぐらいだ。
後は一度や二度以上見ている作品ばかりで、今更これらの映画について知ってもなぁ……、と思いながら本屋さんで手に取ってパラパラとめくって読んでみた。
面白い。
ある時は全く視点が違っていたり、ある時は「うんうん」と共感したり。
つまり、感想文や解説本ではなく、立花珠樹氏と言う個人のフィルターをちゃんと通した記事が書かれているのだ。
僕がいつも面白いと思うのは、写真にしろ、絵にしろ、そして勿論映画の記事にしろ、その人の個性が反映している所に惹かれる。
つまり、その人のフィルターを通して出て来ると、同じものを共有しても、この人はこう見ているんだ!と感心させられてしまう。
この立花氏は、共同通信社、文化部の記者として、映画関係者にインタビューされたり、懐かしい映画をコラムに書いておられ、この本はその再編集版である。
その、記者と言う立場から得た知識や薀蓄(ウンチク)と、立花氏個人の考えや体験(←これがとても大切だよね)などが反映されているから、何度見て来た映画の記事でも堪能できると言うわけだ。
¥1680、本屋さんで見かけたら、手に取ってパラパラとめくって読んでみよう。
そのままレジに、直行したくなる事、間違いないから。