『情婦』傑作だがタイトルが悪い!
車で走行中、フォークリフトに突っ込まれ、ホイールにリフトの爪が食い込み、交換する羽目になった、最近ついていないロッカリアです……。
映画や音楽の記事をアップするブログなのに、なぜか最近は自身の不幸ばかり記事にしているような……。
幸い、大きな事故&ケガも無く、相手側がホイール代も弁償する事で決着しました。
事故はまさかの時に起こる、と言う事を実感しました。車に乗っている人は、お互いに気を付けましょうね。
さて、映画映画!
先日ブログの記事で書いた「お家で鑑賞できる100人の映画通が選んだ本当に面白い映画109」と言う本の中でも紹介されていた『情婦』を久しぶりに観ました。
上手い! おもしろい! そして、映画史上においてもこれ以上の物を見た事が無い、大どんでん返しが凄いっ!!!
アガサ・クリスティ原作「検察側の証人」をビリー・ワイルダー監督が映像化。
僕は、現在に至るまで、どんな法廷劇よりも、群を抜いて面白いと思う。
ミステリーなので、詳しくは言えないけど、殺人の容疑で逮捕されるのがタイロン・パワー。
そして、事件の行方を大きく左右する妻の役をマレーネ・デートリッヒが演じている。
デートリッヒは、夫のアリバイを証言して、無実であることを証明しようと、弁護士のウィルフリッドに相談を持ちかけるが、妻の証言は法廷では採用されないと反対、証言者リストからも外されてしまう。
ところが、裁判当日になると、何とアリバイを証明すると言っていた妻が検察側の証人として証言台に立ち、あろうことか、「夫にはアリバイが無く、夫自ら人を殺してきた、と聞かされた。犯人は夫に間違いありません」と証言してしまう。
楽勝ムードで裁判に挑んだウィルフリッドは一変、窮地に立ち、トンデモない事件の顛末に巻き込まれて行く……。

全く無駄のない演出と、張り巡らされた数々の複線。ミステリー映画として全く隙のない仕上がりを見せる映画は、さすがビリー・ワイルダー監督だ。
が、この映画をただのミステリー映画に終わらせていないのは、太っちょの老弁護士で、心臓病を患っているが、酒と葉巻を止められないで、いつも付添いの看護婦(この二人、実生活では本物の夫婦!)に起こられているウィルフリッドの存在が大きい。
ユーモアと風刺に富んでいて、正義感が強く機転もきく。
僕だけかも知れないが、これはクリスティ作品に登場する、灰色の頭脳を持つエルキュール・ポアロを連想せずにはいられない。
彼、ウィルフリッドは、事件を冷静に判断しながらも、依頼人の無実を晴らそうと奔走する。
心臓が悪いにも係わらず、どこまでも正義と言う思い使命に燃える弁護士像には感動を覚える。
そして、彼が事件のすべてを知った時に放つ言葉は特に印象的で、多くの人の共感を呼ぶはずだ。
この映画を見逃す手はないし、見終わった後に、誰もが映画の凄さを、良い映画とはどう言う物なのかを実感するはずだ。
映画好きな人にこそ見て欲しい、あっと驚く映画です。
ただ、『情婦』と言うタイトルには疑問があるし、ミステリーとしての興味も半減してしまう、と思うのは僕だけだろうか……。
映画や音楽の記事をアップするブログなのに、なぜか最近は自身の不幸ばかり記事にしているような……。
幸い、大きな事故&ケガも無く、相手側がホイール代も弁償する事で決着しました。
事故はまさかの時に起こる、と言う事を実感しました。車に乗っている人は、お互いに気を付けましょうね。
さて、映画映画!
先日ブログの記事で書いた「お家で鑑賞できる100人の映画通が選んだ本当に面白い映画109」と言う本の中でも紹介されていた『情婦』を久しぶりに観ました。
上手い! おもしろい! そして、映画史上においてもこれ以上の物を見た事が無い、大どんでん返しが凄いっ!!!
アガサ・クリスティ原作「検察側の証人」をビリー・ワイルダー監督が映像化。
僕は、現在に至るまで、どんな法廷劇よりも、群を抜いて面白いと思う。
ミステリーなので、詳しくは言えないけど、殺人の容疑で逮捕されるのがタイロン・パワー。
そして、事件の行方を大きく左右する妻の役をマレーネ・デートリッヒが演じている。
デートリッヒは、夫のアリバイを証言して、無実であることを証明しようと、弁護士のウィルフリッドに相談を持ちかけるが、妻の証言は法廷では採用されないと反対、証言者リストからも外されてしまう。
ところが、裁判当日になると、何とアリバイを証明すると言っていた妻が検察側の証人として証言台に立ち、あろうことか、「夫にはアリバイが無く、夫自ら人を殺してきた、と聞かされた。犯人は夫に間違いありません」と証言してしまう。
楽勝ムードで裁判に挑んだウィルフリッドは一変、窮地に立ち、トンデモない事件の顛末に巻き込まれて行く……。

全く無駄のない演出と、張り巡らされた数々の複線。ミステリー映画として全く隙のない仕上がりを見せる映画は、さすがビリー・ワイルダー監督だ。
が、この映画をただのミステリー映画に終わらせていないのは、太っちょの老弁護士で、心臓病を患っているが、酒と葉巻を止められないで、いつも付添いの看護婦(この二人、実生活では本物の夫婦!)に起こられているウィルフリッドの存在が大きい。
ユーモアと風刺に富んでいて、正義感が強く機転もきく。
僕だけかも知れないが、これはクリスティ作品に登場する、灰色の頭脳を持つエルキュール・ポアロを連想せずにはいられない。
彼、ウィルフリッドは、事件を冷静に判断しながらも、依頼人の無実を晴らそうと奔走する。
心臓が悪いにも係わらず、どこまでも正義と言う思い使命に燃える弁護士像には感動を覚える。
そして、彼が事件のすべてを知った時に放つ言葉は特に印象的で、多くの人の共感を呼ぶはずだ。
この映画を見逃す手はないし、見終わった後に、誰もが映画の凄さを、良い映画とはどう言う物なのかを実感するはずだ。
映画好きな人にこそ見て欲しい、あっと驚く映画です。
ただ、『情婦』と言うタイトルには疑問があるし、ミステリーとしての興味も半減してしまう、と思うのは僕だけだろうか……。
| h o m e |