『天河伝説殺人事件』ムードだけは満点だ
こんばんは、ロッカリアです。

「天河伝説」とは、奈良県天川村の神社で行われる薪能の夜に、結ばれた男女は幸せにはならないと言うもの。
この伝説が本作の根底にあって、犯行の動機にもなっているが、伝説と言うには弱い気がします。
ここに、少しでも呪いの要素などが加わっていれば、もっとオドロオドロしい伝説になっていたはずだと思います。
また、ミステリー映画としては、致命的なミスを犯している。
それは、「金田一耕助」シリーズに慣れ親しんだ映画ファンなら、配役を見ただけで、犯人の見当が付くし人もいるでしょう。
トリックと言うほどの舞台装置がないのは「浅見光彦」シリーズなので仕方がないが、作品の作りが「金田一」シリーズにそっくりなので、これも物足りなく感じてしまう。
犯行の動機も、中盤あたりでおおよその見当がついてしまう。
それでなくとも市川崑監督は、自身のスタイルを変えないので、どうしても「金田一」シリーズの焼き直しをやっているようにしか見えない。
さらに、惜しくも先頃亡くなられた名俳優の加藤武氏の刑事さん、前半では我慢していたのに、後半でついに「よし、わかった!」と、おなじみのポーズを披露してしまう。
笑いを取るオマージュ的な発想だったかも知れないが、そのまんま、だった。
この作品を中盤あたりまで見て、ある程度の真相が分からなかった人は、もっとミステリー映画を見たり、探偵小説を読んだ方がいいと、偉そうに言っておこう。(←お前、何度もこの映画見てるだろうが…)
「……」
さて、だからと言ってこの映画を見るなと言っているんじゃありません。
映画には色んな見方があって、この作品も、冒頭では衆人環境の新宿での殺人で始まり、あまり知らない「能」という世界を引き合いに出し、タイトルの天川村(神社は天河と書く)を中心に物語が進む、ミステリー映画としてのムードは満点なのだ。
ちなみに、あまり知られていないが、実はこの映画に続編が作られていた、と言う事をご存知だろうか?
『高千穂伝説殺人事件』というタイトルで、予告編まで劇場公開されたのだが、当時、角川春樹の薬物問題でお蔵入りになってしまったのだ。
私はその予告編を実際に見た事がないので、今となっては「都市伝説」なのですが……。
1.伝説にインパクトがない
2.犯人、動機、トリックがバレバレ
3「金田一耕助」シリーズの焼き直し

「天河伝説」とは、奈良県天川村の神社で行われる薪能の夜に、結ばれた男女は幸せにはならないと言うもの。
この伝説が本作の根底にあって、犯行の動機にもなっているが、伝説と言うには弱い気がします。
ここに、少しでも呪いの要素などが加わっていれば、もっとオドロオドロしい伝説になっていたはずだと思います。
また、ミステリー映画としては、致命的なミスを犯している。
それは、「金田一耕助」シリーズに慣れ親しんだ映画ファンなら、配役を見ただけで、犯人の見当が付くし人もいるでしょう。
トリックと言うほどの舞台装置がないのは「浅見光彦」シリーズなので仕方がないが、作品の作りが「金田一」シリーズにそっくりなので、これも物足りなく感じてしまう。
犯行の動機も、中盤あたりでおおよその見当がついてしまう。
それでなくとも市川崑監督は、自身のスタイルを変えないので、どうしても「金田一」シリーズの焼き直しをやっているようにしか見えない。
さらに、惜しくも先頃亡くなられた名俳優の加藤武氏の刑事さん、前半では我慢していたのに、後半でついに「よし、わかった!」と、おなじみのポーズを披露してしまう。
笑いを取るオマージュ的な発想だったかも知れないが、そのまんま、だった。
この作品を中盤あたりまで見て、ある程度の真相が分からなかった人は、もっとミステリー映画を見たり、探偵小説を読んだ方がいいと、偉そうに言っておこう。(←お前、何度もこの映画見てるだろうが…)
「……」
さて、だからと言ってこの映画を見るなと言っているんじゃありません。
映画には色んな見方があって、この作品も、冒頭では衆人環境の新宿での殺人で始まり、あまり知らない「能」という世界を引き合いに出し、タイトルの天川村(神社は天河と書く)を中心に物語が進む、ミステリー映画としてのムードは満点なのだ。
ちなみに、あまり知られていないが、実はこの映画に続編が作られていた、と言う事をご存知だろうか?
『高千穂伝説殺人事件』というタイトルで、予告編まで劇場公開されたのだが、当時、角川春樹の薬物問題でお蔵入りになってしまったのだ。
私はその予告編を実際に見た事がないので、今となっては「都市伝説」なのですが……。
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