サラウンド・ヘッドフォンの実力は?
連休は、みなさん楽しんでおられますか?遊びすぎて体調を崩さないようにね。
いくらサラウンド用と言っても、ヘッドフォンの性能が物を言うだろうと、LIVEでまず検証してみた。

まずこれは年末に買って、お正月休みに見たピーター・ガブリエルのライブ『ニュー・ブラッド』
ピーター・ガブリエル大好き人間なので、コンサート自体はお気に入りだが、サラウンド・ヘッドフォンで聴くと、ボリュームの初期設定が難しい。
と言うのは、このライブはロック・コンサートと言うよりはオペラに近く、ヴォーカル中心の再生で聴いていると、クレッシェンドで音が歪むぐらい大きくなる。
勿論、ブースト設定はヴォーカル。
オーケストラ再生は、ダイナミックレンジが必要で、やはりこの辺の価格帯のヘッドフォンでは無理がある。
普通に、ステレオ・ヘッドフォンで聴く方がいい。

WOWOWでエア・チェックしたボズのライブで、これぞロック・コンサートだ。
これはいい。
中規模のオペラハウスでのライブ感もいいし、空気感や広がりと言ったものが伝わってくる。

去年観に行ったのシンフォニー・ホール(12・6)の二日後、12月8日のライブの模様を記録した、個人的にとても思い入れのあるライブ。
これもWOWOWでオンエアされたものを録画、再生してみた。
前半は4ピースのシンプルな構成での演奏。
これも問題ない。
が、ピアノのタッチの繊細さは、ステレオ・ヘッドフォンに分がある。
あくまで、ライブ感を堪能する、と言う意識で聴く方が楽しめる。

これもスティングがオーケストラをバックにヒット曲を演奏している貴重なライブ映像だ。
WOWOWライブと言う新たなチャンネルが設立されて、このチャンネルでは貴重なライブがてんこ盛りで、音楽ファンにはたまらない。
ピーター・ガブリエルの時と同様、オーケストラの部分にやはり課題が残る……。
結論、オケの再生には向いていないが、ふつーのライブでは問題なし、と言う所か。
ただ、ステレオ・ヘッドフォンと真っ向勝負には意味が無い。
サラウンド・ヘッドフォンは、あくまでも雰囲気を楽しむ、と言う事を念頭に入れといた方がよさそうだ。
これは、映画も同様だ。
5.1、7.1チャンネルの再生を謳っているが、実際にはそれほどの指向性や効果は得られない、と言ってもいい。
銃撃戦で、実際のスピーカー再生のように、銃弾が前後に飛び交う、と言う事はハッキリ言って無いような気がする。
また、ヘリの移動感、ジェット機の移動感もスピーカー再生の比ではない。
左右の移動感はもともとステレオなのだから当たり前にあるが……。
まだまだソフトを見た数が少ないので、映画に関しては新たな発見がまだあるかも知れない。
それは今後、気が付いたらアップするとして、今の段階で言えることは、スピーカー再生出来ない状況において、迫力のある音で映画を見たい時専用ヘッドフォンと、割り切って使う。
映画でも、ふつーのヘッドフォンよりは臨場感がある事は間違いない。
真夜中に自宅映画祭を開く人には、もってこいのアイテムだと言えるよ。
今回、数々の賞を取っているパイオニアのサラウンド・ヘッドフォンを買う、と言う選択もあったが(実売価格で4千円しか違わなかった!)のに、何故パナソニックのこいつにしたのか、それには理由がある。
ひとつは新製品、出て間が無いと言う事。
もう一つは、サラウンド・ヘッドフォンの中では一番軽い、と言う事、これが大きな決め手だ。
223グラムと言う重さは、従来のサラウンド・ヘッドフォンの300グラムを超える重さとは比較にならないほど軽くて、圧迫感が無い。
映画を見始めたら何本見るか分からない、と言うヘビー・ユーザーにはもってこいのアイテムと言える。
ああ、今夜も眠れないなぁ……。
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コメント
シネマ・ショー
こんにちは、お久しぶりです。
P・ガブは”ジェネシス”の頃から私も好きです。
記事に書いてある『ニュー・ブラッド』は『グローイング・アップ・ライブ』と同じような内容かと思いあまり観る気がしませんでしたが、P・ガブのことだから何か違う事があるんだろうなと思ってはいましたが、オペラに近いと書かれていると興味がわいてきます。
ちなみに『グローイング・アップ・ライブ』ではP・ガブの娘さんがいっしょにでていてそれが若い頃のP・ガブにそっくりです。
昨夜やっていた『ウォーリー』も観にいった時にエンデイングをP・ガブが歌っていた時は驚きました。
浪漫 #- | URL | 2012/05/06 18:36 [edit]
Re: 浪漫さん。
こんばんわ~。
いや~、ジェネシス最高!
BUTピーター在籍時だけですが。
浪漫さんもお好きですか!それは良かった良かった!
『ニュー・ブラッド』は、厳密に言うと、劇仕立てではないので、オペラと言う表現は間違っているかも知れません。
オケをバックに、朗々と歌い上げる、その表現力はある意味「絵」が見えます!
英語が分からなくても、情景が見えてきます。
『ウォーリー』のエンディングは♪ダウン・トゥ・アースですね。
『グローイング・アップ・ライブ』はまだ未見なので、これからチェックしたいと思います!(情報ありがとうございます)
また今度、ゆっくりとプログレの話でもしましょう!
コメントありがとうございます!
ロッカリア #- | URL | 2012/05/07 22:25 [edit]
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