『放課後ミッドナイターズ』 オンライン試写会を見ました!
最近、よく試写会のお誘いメールを頂くのですが、大体が東京での上映会なので参加できません。(大阪在住ですよ~)
なので、今回もまた……と思ってメールを読むと、なんとオンライン試写会だと言うではありませんか!
それならばと、さっそく「見ま~す!」とお返事すると、すぐに映画を見るためのコードが送られてきました。
ふ~む、そう言うシステムになっているのか…などと感心しつつ、土曜日のミッドナイトに見させて頂きました。

僕は昔から、「ただで映画を見た人の意見は信用しない」と言う持論を持っています。
そりゃそうでしょ。
タダで封切り前の映画を観させて貰った人間が、公の場で「この映画はつまんない…」などと発言しようものなら、集客に影響するから、気を使って絶対本音は言わないだろう、と思っているから。
(昨今は、プロのライターでも自ら試写会に出向いて行かないといけないから、少し事情が変わって来てはいる…)
じゃあ、この映画はどうだったのか?
結論から言うと、面白い!(←オイオイ…)
これは本当である。
僕は素人だし、誰に媚びる必要もない。
だから、このブログで語ってきた作品は、個人的ではあるが全て本音だ。
前置きが長くなったので本題に入ろう。
とにかく、C.Gアニメだが、こんなにギャグやユーモアを満載している作品も珍しい。
人体模型のキュンストレーキと、それをキュン様と慕う骨格標本のゴス。この二人(?)の会話がそもそもイケていて、かなり笑える。
名門、聖クレア小学校の見学会にやって来た幼稚園児の三人の女の子は、明朝、取り壊される運命の理科室に入り込む。
そして、キュン様こと人体模型にとんでもない落書きをする。
これに怒ったキュン様は、積年の恨みから、懲らしめてやろうと、この女の子三人を、真夜中に行われるミッドナイト・パーティーの招待状を届ける。
ところが、学校にやって来た三人は、全く恐怖心と言うものが無い。
そんな三人は、面白がって、とっても恐ろしい三つの部屋の試練を突破して、3つのメダルを集める羽目に。
だが、実はこのメダルには……。
(クリックすると、評価スタンプが見れます↓)

最初に、どんな映画だろうと思って、あらすじを読んだ時、正直言って、三人の幼稚園児の活躍だと知り、内心、子供向けか……、と思ってしまったがトンデモナイ!
もちろん子供にも受けるギャグもあるが、大人が見れば子供の10倍は笑えるのだ。
例えば、キュン様は、学校に子供を近づけまいと、学校にまつわる都市伝説のブログを自らたち上げているし(笑)、犬に追い詰められた時は、自分の腸を抜き出してヌンチャクのように振り回す(爆)ハチャメチャぶりだ。
また、キュン様が蘇らせたホルマリン・ラビットの三兄弟はシシリー出身のマフィアで、弟をソニーと呼んでいる所から、明らかに『ゴッドファーザー』の匂いがするし、プールを支配しているのが半漁人で、音楽室のモーツアルトは『アマデウス』版のようにバカ笑いする。
映画通のツボもちゃんと押さえているし、脚本がとにかく素晴らしい。
あっちこっちにバラ撒いた種を見事に収穫している。
旧校舎の悪魔シャブリや、UFOや宇宙人、タイムスリップしたホルマリン・ラビット、1時間に一度落ちるカミナリと言った都市伝説のすべてを、さりげなくだが、納得する形で終わらせている。
さらに、特筆すべきはラストだ。
子供が出て来る映画は。、ラストで妙に湿っぽくなるのが常だが、最後までカラッとしているのも良い。
もう一つ。
全編をC.Gで描いていて、主役のキュン様はモーション・キャプチャー、或いはパフォーマンス・キャプチャーしたかのようなリアルな動きで笑わせてくれるのだが、三人の女の子は、まるで絵本から抜け出して来たかのような描き方をしている。
この感覚は僕だけかも知れないが、こう言った要素がこの映画をデジタル臭くしていない所も好きだ。
声優の山寺氏も「この役をするために声優をやって来た」かの如くハマってるし、ゴス役の田口氏(この人の作るジオラマはプロ級だ)とのコンビネーションも実に楽しい。
観客不在の作品が多い邦画界にあって、これほど見る者の心を鷲づかみにして、笑わせてくれる作品は、それだけで賞賛に値するし、日本のクリエイターの水準の高さを改めて世界に示す作品だと断言したい。
何故僕が、この映画にここまで肩入れするのかと言うと、この映画に携わったスタッフの人たちの情熱を感じるからだ。
中でもこの試写会を開いた宣伝部の人たちの思い入れと、この映画に対する自信は、何通か頂いたメールから汲み取れる。
そして、公開目前にして、少しでもこの映画に関係した一人として(見ただけだけど…)一人でも多くの人に、この映画の楽しさを体験して欲しいと、心から願わずにいられない。

予告編!
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コメント
東京では・・・
『放課後ミッドナイターズ』気になっていました!
こちらでも上映館が意外と限られていて、アニメに強い“新宿バルト9”がメインで、ちょっと外れてウチから近い“ワーナーマイカル板橋”や似た境遇の地にある“大泉”“多摩”などで、扱いはそんなに良くないです
が、今日は日曜日に観に行く『山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012』の座席予約の為、“新宿バルト9”に行ってきたらいろいろ飾ってあって『放課後ミッドナイターズ』一押しって感じでしたよ!
劇場で予告を観ましたが、一見海外のアニメのように見えて、日本のアニメの“間”の良さのようなものを感じ「あれ、コレ面白いんじゃね?」と思いました
明日、観に行っちゃうかも!
“ロッカリアさん”のブログ見てお客が一人増えそうだから、試写会に呼んだ甲斐があったってもんでしょう!
|―|/‐\|\/| #- | URL | 2012/08/25 00:23 [edit]
Re: HAMさん。
「『山下達郎 シアター・ライヴ」行くんだ!
こっちも気になってたんだよ~。
予告編を見たら、今までのライブ集大成って感じだしなぁ。
行ったらブログにアップしてね。
『放課後ミッドナイターズ』の、あのギャグセンス、HAMちゃんなら絶対わかると思うよ。
日本アニメの間の良さ、まさにそんな感じだよ。
是非、劇場で大笑いしてね!
ご協力に感謝!(笑)
ありがと~。
ロッカリア #- | URL | 2012/08/25 22:02 [edit]
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