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『八つ墓村(1996年版)』木は森に隠せ、犯人は… 

こんばんは、ロッカリアです。

007さんから『八つ墓村』の市川崑ヴァージョンって、トヨエツ=金田一の奴だよと言われ、ああ!そうでした!と……。
そろそろボケが始まったんじゃないだろうか……(元からだろうが…)。
で、急遽、そのDVDを取出し見る事に……、おや?このDVD封も切ってないぞ……。
と言う事は、劇場で一回、たしかTVのオンエアで見た事もあるからこれで3回目の視聴か……。

Evernote Snapshot 20121106 210718

結果……、残念過ぎる。

小説を読んだ時の事はすでに忘却の彼方、去年見た野村芳太郎版『八つ墓村』ならまだ覚えているので、同じ原作と言う事で比較してみよう。
まず、この犯人は冒頭で大きなミスを犯してしまった。
寺田辰哉が神戸で暮らす下宿に、切手も貼らない脅迫状が郵便受けに投函されているが、これじゃあ、ラストで金田一が指摘するまでもなく、この時、遺産相続に関係する人物もしくは、近親者が八つ墓村にいない事実を突き止めれば簡単に犯人が特定できたはずだ。
物語の半ばでこの手紙を辰哉から見せられているのに、この事にもっと早く気が付けば、少なくとも3~4人の命は助かったはずなのだ。
その意味を、冒頭に市川版ではあからさまに露呈しているのだ。(しかも露骨に)

また、遺産相続に関するミステリー映画は必ずオールスター・キャストなのには理由がある。
野村版には、ショーケンこと萩原健一、小川真由美、山本陽子、市原悦子、中野良子、藤岡琢也、井川比佐志、山崎努と言った、文字通り誰が犯人でもおかしくない俳優陣なのに対して、市川版は、浅野ゆう子、岸辺一徳(しかも三役!)萬田久子、岸田今日子(小竹・小梅(二役))、宅麻伸、喜多嶋舞と言った面々で、こじんまりしている。(脇役陣はいいんだけどね)
木は森に隠せと言う常套句があるように、犯人は豪華俳優陣の中に隠せ!だと言う事ではないのだろうか。(もちろん、映画の話題性を高める効果もあるけど)
サファリルックの渥美清=金田一も賛否両論あったが、トヨエツ=金田一は、明らかに石坂浩二のコピーだ。
これはおそらくトヨエツ本人がどうこうと言うより、市川監督の演出に違いない。(それだけ市川崑は石坂=金田一を愛しているのだ)

また、野村版は、後半殆ど恐怖映画のような演出になっていたが、今から考えるとこれはこれで良かったのかも知れない。
と言うのは、32人殺しと言う最凶の犯罪を見せられては、ミステリーと言うより、恐怖心をかなり植えつけられたからだ。
そこで、鍾乳洞のシーンが生きてくるわけだが、市川版は、鍾乳洞のシーンに重点を置いていない。
これは単に予算の問題かも知れないが、せっかくの見せ所が勿体ないような気がする。

決定的な違いの一つに、サウンドトラックを付け加えたい。
音楽に芥川也寸志を配した野村版と違い、市川版はラストに小室等の唄が流れるに留まっている。
これは時代のせいかもしれないが、「道行のテーマ」は深く心に刻まれている。

ラストはヒドイ!!!
文句を言いながらも、こじんまりとした作品だが、それなりに最後まで楽しめるのだが、ラストは尻切れトンボ。
情緒たっぷりのエンディングとは真逆のもので、まるで、市川監督は編集の際に、あまりの不出来に嫌気がさして、投げ出したかのような終わり方だ。
まさかと思われる方は、自身の目で確かめて見るといいだろう。
このラストが、僕の中では我慢できないぐらいに、作品の評価につながっている事を思い出した。
昭和の5作品とは、明らかに違う金田一映画だと言える。

この作品こそ、「たたりじゃ~っ!」と言いたい……。

Category: レビューがはじまる

Thread: サスペンス・ミステリー

Janre: 映画

Tag: ミステリー 
tb 1 : cm 4   

コメント

これは観た事ないです。ラストが尻切れトンボでしたか~。

>遺産相続に関するミステリー映画は必ずオールスター・キャストなのには理由がある。

この答えにはものすごく納得しちゃいました。
確かに、キャストで犯人がわかっちゃう事って結構ありますよね。
トヨエツ版もいつか観てみたいです!

宵乃 #Jluqsbno | URL | 2012/11/08 10:40 [edit]

Re: 宵乃さん。

そうですね、ラストまでは結構好きな人には受け入れられる作品かも知れません。
ただ、市川崑監督作にしては、汽車の移動なんかも、昔のフィルムを見せるだけで、汽車の中の描写すらありません。
結構こじんまりとした印象です。
キャストは、やっぱり豪華に越したことはありません。
演技合戦も楽しいし、華やかですからね。
機会があれば、見て損しません、あのラストシーン以外は…。

ロッカリア #- | URL | 2012/11/08 23:19 [edit]

このトヨエツのやつはいまだに見ていませんが、ワタシ個人は金田一といえば、ドラマでやっていた古谷一行さんの金田一が一番好きでした。いちばん合ってた気がするんですよ。次が石坂浩二さんかな。
でも、ロッカリアさんが書かれているのを見て、やっぱり出演者は重厚さ漂う豪華メンバ—で全員揃えた方がいいと思いました。さすが、鋭いですね〜!
ワタクシ、実を言いますと。。。この八つ墓村の題材になった事件が起きた岡山県の町で生まれ育ちました(笑)そのことをすでに知っていた頃だったか、まだ知らなかった頃か忘れましたが、この映画が流行った頃、例の流行語をオモシロ半分で友達やクラスの男子と言い合ってふざけあっていましたよ〜(笑)

つい先日更新したブログに初めて映画のことを書きましたので、もしお時間ありましたら見てやっていただけると嬉しいです♪ ロッカリアさんほどの充実した内容は書いていませんが、70年代の洋画の何作品かにも触れています^^

マナサビイ #- | URL | 2012/11/27 19:20 [edit]

Re: マナサビイさん。

こんばんは!
ドラマの金田一シリーズも中々インパクトがあって好きでしたよ。
いまだにBSで再放送があると録画してます~って、そんな事より、あの町のご出身なんですか!
いや~、個人的に詳しくお聞きしたいですね~。
数年前に岡山に一泊旅行して、ロケ地巡りを…と考えていたんですが、家族と一緒だったので、結局美観地区とか海辺の方にしか行けなくて、真逆じゃんないか…とガッカリ…。
実際の地で撮影された訳ではないから、映画を見ても懐かしいとか言う感情は起こらないんでしょうかね?
マナサビイさんの方がお若いので、石坂=金田一登場のインパクトはご存じないかも知れませんが、当時はハンサムすぎるとか、そりゃ話題になったんですよ。
TV版の古谷=金田一も、渋さでは彼に軍配があがりますけどね。

そちらのブログにもお邪魔しますね。
コメントありがとうございました!

ロッカリア #- | URL | 2012/11/27 22:39 [edit]

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あえて『犬神家の一族(2006)』を見る。

こんばんは、ロッカリアです。 「恐ろしい偶然が、何度も何度も重なってしまったんです」 このたび重なる偶然を、その場その場で機転を利かせ、真犯人の特定をさせなかった事

シネマの自由時間 | 2012/11/13 08:38

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