【最強ミステリ映画決定戦】という本を買いました
プロ野球にオリンピック、高校野球は始まるは、映画も見たいし、大変な夏になって来ました。(笑)
おまけに、出たばかりの映画の本も読み始めると止まりません。
この本は、サブタイトルに「100人の映画ジャンキーが選ぶ」とあるように、映画が好きな業界人や芸能人、小説家や脚本家さんたちが、自身の選んだミステリ映画のベスト10を持ち寄って出来た一冊です。

さて、この本で言う所のミステリの定義ですが、選んだ人が「これはミステリだ」と思えばミステリと言う、映画秘宝らしい定義になってます。
あまり詳しい内容は、読書の楽しみを奪うことになるで控えますが、ただ、1位に輝いた作品だけは、ちょっと首を傾げたくなるので、ネタバレします。何も知りたくないという人は、以降の記事は読まないでくださいね。
ネタバレの前に、巻頭カラーのページには、邦画ミステリの傑作、『金田一耕助』シリーズの写真などが載っています。


さて、最強のミステリ映画、ナンバー1になったのは、何と、イタリアのダリオ・アルジェント監督の『サスペリアpart2』でした……。

『サスペリア』以前に作られた作品でしたが、公開は『サスペリア』の大ヒットを受けて公開に至った為、原題とは全く違うタイトルにpart2と言うオマケまでつけられた作品です。
確かに、内容はミステリの要素はありますが、どこをどう見ても、やっぱりホラー作品じゃないでしょうか?
選ぶ人によって、ミステリ映画をどう捉えているのかによりますが、例えば、
『カサンドラ・クロス』『ミザリー』『007スカイフォール』『フォーガットン』『かくも長き不在』『バタフライ・エフェクト』等々がミステリ?と思ってしまいます。
ついでですが、僕が選んだミステリ映画のベスト10は、探偵役がいる(素人探偵、刑事、警官など)謎解きがある、フーダニットである等を考慮してリストアップしてみました。
1. 情婦
2. 薔薇の名前
3. 瞳の奥の秘密
4. 獄門島
5. さらば愛しき女よ
6. オックスフォード殺人事件
7. チャイナタウン
8. 日曜日が待ち遠しい
9. 砂の器
10. マンハッタン殺人ミステリー
ランキング順位は、本当はあまり関係ないほど好きな作品ばかりチョイスしました。
ちなみに、個人的には東宝の『金田一耕助』シリーズ全5作をベスト10に入れたいほどですが、一作品を代表で入れておきました。

映画秘宝EX最強ミステリ映画決定戦 (洋泉社MOOK 映画秘宝EX)
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コメント
本の中ではサスペリア2が1位だったんですね〜!
あの映画、小学生の時にTVで見て、あの事件の事前に流れる不気味な音楽とともに印象に焼き付いています。。。 ロッカリアさんのおっしゃる通り、ホラー(当時はオカルト映画のくくりに入っていたように)の要素大ですが、最後の、真犯人が鏡に映るあのシーン、きっと今見たら何となく予測がつくのでしょうが、子供の頃には犯人の意外性に驚いてますます怖くなった記憶があります。
様々なオカルト映画が当時ありましたが、私的にはこれがナンバー1でした♪^^
「さらば愛しき女よ」って原作は、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」ですか?
「チャイナタウン」「日曜日が待ち遠しい」も名前は知っていますが見たことないです。
横溝作品は自分が昔よく見ていたこともあって、私も自分の中ではミステリー映画ベスト10にいくつか入ります〜〜^^♪ 怖かったですけどね^^;
私もブログの企画でマイベストテンをやってみたくなりました♪
ミステリーの王道、アガサ・クリスティーの作品の映画とかは、本の中では余り評価が高くなかったのでしょうか?
マナサビイ #- | URL | 2016/08/13 11:31 [edit]
あ、すみません、そういえば「情婦」は原作がクリスティーですよね^^;
いいですよね〜、これ!
マナサビイ #- | URL | 2016/08/13 14:40 [edit]
Re: マナサビイさんへ
どもども、コメントありがとうごじます。
ですよね〜、『サスペリアpart2』はミステリー要素があるホラーですよね〜。
確かに作品としては面白かったですけど。
『さらば愛しき女よ』はR・チャンドラー原作ですが、小説のタイトルも同名タイトルであります。
「長いお別れ」は、別に『ロング・グッドバイ』と言う映画になっています。
どちらも、マーロウが主役の探偵映画ですが、個人的には『さらば〜』のロバート・ミッチャムが演じたマーロウがベストです。
この作品は、NHK-BSプレミアムで、来月の9月17日8日(土)午前0:15から放送が予定されています。
お見逃しなく(笑)
『チャイナタウン』は、ジャック・ニコルソンとフェイ・ダナウェイが共演した、ミステリー色の強い探偵映画の傑作です。
監督はロマン・ポランスキーで、彼のキャリアの中でも最高作ではないでしょうか。
『日曜日が待ち遠しい』は、フラソワ・トリュフォーの遺作で、1980年代に作られたのに、モノクロで、どこをどう切り取っても1950年代のムードが漂っています。
素人探偵に、トリュフォーの奥さんが扮したコメディ・テイストのミステリーです。
どちらも必見作品です、機会があったら是非みてください!
マナサビイさんお訂正にもあったように、『情婦』はクリスティ原作の傑作ですね。
あと、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』『地中海殺人事件』『死海殺人事件』『クリスタル殺人事件』等が映画になっていますが、どれも原作を上回る出来とは言い難いですね。
個人的には、『ナイル〜』はニーノ・ロータの音楽がムードを演出していましたし、『地中海〜』はトリック重視で、まあまあ良かったですよ。
忘れてはならないのが『そして誰もいなくなった』
これはモノクロ作品ながらとても面白い作品になっています。
結末が原作とは確か異なっていましたが、それはそれでアリ、だと思いました。
マナサビイさんも、時間があればミステリー・ベスト10、ブログでどうぞ!
ロッカリア #- | URL | 2016/08/13 16:12 [edit]
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