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『華麗なるアリバイ』 シネマ・サーフィン~11~ 

今日は【クリスティ原作のフランス映画】の時間です。

こんばんは、ロッカリアです。
アガサ・クリスティ原作「ホロー荘の殺人」の映画化。
それは良しとしても、僕個人の意見としては、決定的に選択を間違えているような気がする。
と言うのも、フランス映画でこの手のミステリー、つまり本格ものは似合わない、と思っている。
本格ミステリーと言うのは、ミステリーと言う分野の中でも極めてロジカルな要素が強いからだ。
このロジカルな部分がいい加減だと、観客(読者)は重箱の隅を突いて攻撃して来るのが、本格なのだ。
これが、フランス人の芸術気質と反すると考えている。(あくまで個人的な意見ね)
ボアロー&ナルスジャックのようなトリッキーな作家も確かにいるが(古い?)、ジョルジュ・シムノンに代表されるような叙事詩的な作風が抜群にいいし、セバスチャン・ジョプリゾのような強烈なサスペンスの方が似合っているような気がする。
つまり、人間を描くのが上手い(心理描写を含めて)のがフランス映画の特徴と言えるのに、それとは一番遠い所(あくまで黄金期の話、昨今は事情が変わって来てるけど…、多少…)にある本格は違うんじゃないか?と言う事。
前置きが長くなってしまった……。
ミステリーを見る前は、特に予備知識が無い方がいい、が……。
この作品に関してはあまりにもなさ過ぎて、原作に登場する名探偵ポアロが出て来ない。(チェッ!)
クリスティ自身も「この小説にはポアロは必要なかった」と述べているように、映画を見る限り本当にそう思う。
さて、どうしたものか……。
この映画を説明するのには、ネタバレ覚悟じゃないと、辛いものがある。なので、これから見るかも知れないなぁ、頭の隅にちょこっとでもある人は、以降読まない事をおススメします。(映画自体の質はあまりおススメできないけど、タイトルを含めたトリックは、クリスティ印に間違いない、と言った作品なんだ)

img034.gif

まずは簡単に状況を説明しよう。
上院議員の屋敷に8人の男女が集まり、晩餐会をするが、みんな顔馴染みだ。
中でも医者のピエールはモテモテで、妻と一緒に参加するが、上の落書きのように、不倫中のエステルと、昔の恋人で女優のレアもそこに参加、悪い予感がする。
おまけにホストの議員は銃マニアで、そのコレクション・ルームには膨大な数が蒐集されている。
案の定、色男のピエールが銃で撃たれ殺される。
銃声を聞いて駆け付けたみんなは、妻のクレールが38口径のピストルを手に呆然と座り込んでいるのを目撃する。その姿を見たエステルは、何故かその銃を払い落とす……。
この状況に、警察は当然第一容疑者として、妻のクレールを連行する。
尋問に対して、自分でも何が起こったか分からないと言うクレールに困惑する警察に、さらなる追い討ちが。
殺されたピエールからは38ミリの銃弾ではなく、19ミリが検出される。
一方、ある夜遅く、屋敷の庭で何かを探しているエステルが、19ミリのオートマチック銃を拾い、あわてて屋敷に戻る。エステルが犯人なのか?
この辺の巧妙さはクリスティ印なのだが、映画的には「警察も捜査していただろう……」と突っ込みたくなる。
だが、今回はファインプレイがある。
それはこの映画のタイトルだ。
一部のブロガーさんはタイトルに嘘がある、と指摘しているようだが、それは少し違う。
普通、アリバイと言うのは、犯行現場から最も遠く、その存在を証明される事によって無実が証明されるのだが、今回のアリバイは真逆で、犯行現場に一番近い存在証明でありながら、犯人では無いと立証される事を意味するのだ。
これはアリバイと言う言葉を、邦題で逆手に取った配給会社のファインプレイだと思う。(よほどのミステリーが好きな人が付けたのか、と思う一方で、真逆のアホ…、いや、ミステリーは全然と言う人が付けたのか、真相は不明だけど…)
原作を知っていたので、まさかポアロが出て来ないと言う、単純なトリックに騙されて映画を見た僕は、この先、ミステリーを語っていいものかどうか……、少し不安だ……。

次回は古い作品だが、これはこれで物議をかもすだろうなぁ……、ねぇ、ハリー君……。

Category: 特集

Thread: DVDで見た映画

Janre: 映画

Tag: 探偵  ミステリー  イラスト 
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コメント

三人の女性の雰囲気が

よく出てますね~。とくにクレールのくたびれた感じ!

この映画は現代に置き換えたせいで、警察がとんでもない税金ドロボーになってました。今ならたとえ凶器がすでに見つかってても、周辺くらいはしっかり調べますよね。それに硝煙反応も調べてなかったみたいだし…。
その上、人間描写も中途半端でよくわからなかったです。フランス映画だし、せめて愛憎劇くらいはしっかり濃密に描いてほしかった…!

でも、タイトルはよかったですね。そのアリバイに一番貢献してたのが警察っていうのが残念でしたが(笑)

宵乃 #K4YeSyNc | URL | 2012/07/26 11:55 [edit]

Re: 宵乃さん。

どもどもです。
そ〜ですね、ミステリーにしては穴が有り過ぎで、動機も分かりやすいし
愛憎劇もやや中途半端に終始してました。
とにかく警察の捜査がズサン過ぎて、ア然としてしまいます。
ある意味、フランス映画らしさが出ていませんね。

落書きは…、まあ、雰囲気でゴマかした感じですかね…。

ロッカリア #- | URL | 2012/07/26 23:18 [edit]

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映画「華麗なるアリバイ」観た

製作:フランス’07 原題:LE GRAND ALIBI 監督:パスカル・ボニゼール 原作:アガサ・クリスティ ジャンル:ミステリー/ロマンスフランスの小さな村。上院議員の大邸宅で、招待客

忘却エンドロール | 2012/07/26 11:44

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